子どもとよく
「将来なりたいもの」
の話をします。
どこの高校に入るとか、どこの大学に入るとかはまったく重要ではないけれど、自分は何になりたくて、何を学びたいかを考えることはとても重要だと思うからです。
いろんなきっかけで自分の将来の姿を思い描くようになるのだと思います。
私自身は、中学生の時に学研の
「ドアノブが人の気持ちを解かる時代がやってくる」
というコラムを読んだのがきっかけで、今の世界に入りました。
そのコラムには、人が帰宅してドアを開けるためにドアノブを握ると、その人がどんな気持ちでいるのかをドアノブが察知して、その人に寄り添った空間を演出する様子が描かれていました。
「こんな時代が来たらすごいな」と、胸の中がザワザワしたのを、今でもよく覚えています。(同時に、「人の気持ちが分かるようになっても、ドアの取っ手は丸い形のドアノブなのかな?」と挿絵に疑問に思ったこともよく覚えています・・・)
私は本当にラッキーなことに、自分の好きな職業につくことができていますが、実は、高校受験にも大学受験にも失敗してきました。まわりにいる東京大学や京都大学や海外の大学の方々は本当に賢いし、私は足元にも及びません。でも「こんな世界ができたらいいな」という想いの強さだけで、大学院やドクターに進んでここまでこれたのだと思っています。
私の人生は折り返し時点。
私自身も常に夢と目標を持ってやっていきたいし、
子どもたちも自分の将来の姿を描きながら育ってほしいと思っています。