バックキャスティングで勉強量を決めて日常的に勉強する方法

二学期が始まって約二週間が経ちました。

 

 「みるみる自分で勉強できるようになる 時間活用術」でスタートした二学期。

今のところ、9/2に立てた計画通りに勉強できています。

 

今日はバックキャスティングで勉強量を決めて勉強する方法について書きたいと思います。

小学生と中学生によって勉強の仕方が少し違うと思うので、分けて書いておきます。

 

小学生が2学期の計画を立てる場合

小学生の場合は、学校の勉強をしっかり身につける勉強をするのであれば学校の進み具合に合わせて勉強していけばいいと思います。(中学受験されるお子さんの場合は全然違うと思うので、参考にならずすみません。これは学校の勉強をしっかりやるための勉強方法です。)

①自分が身につけたい勉強の分量を把握する

①-1 自分が2学期に勉強したい教科の問題集をそろえます。例えば、漢字ドリルと、各教科の問題集など、自分が身につけたいものをすべて揃えます。

①-2 通年の問題集の場合は問題集の目次などを見て2学期の範囲を調べます(小中学校の公立の場合は文部科学省の学習指導要綱に沿って授業があるので、教科書に準拠した問題集であればいつどこまで進むかが書いてある場合が多いです。調べれば2学期にどこまで進むかが分かります。)

①-3 ①-1のすべての問題集が、それぞれ見開き何ページあるかを数えます

②自分の予定を確認する

②-1 カレンダーに自分の予定を書いて「勉強できる日」を確認します。小学生はあそびの時間もとても大切ですから、勉強以外の予定も精一杯やっていけるといいと思います。

②-2 自分がどの日にどの問題集の何ページをやるかをカレンダーに書いていきます。当分にするのであれば、①-3を②-1で割って、1日あたり何ページやれば2学期の間にその問題集が終わるか割り算すれば大丈夫です(遅れることを想定して2週間ほど余裕を見て割り算したほうがいいです)

中学生が期末テストまでの計画を立てる場合

 中学生になると、予習・復習が重要になります。

週末に予習→授業→平日に復習という流れが作れると、スパイラル学習が自然にできるのでいいと思います。 

 

大枠は上の記事に書いた通りなのですが、具体的な計画の立て方は下記の通りです。

 

①期末テストまでに勉強すべき量を把握する

①-1 自分が期末テストまでに勉強する問題集をそろえます。例えば、英語の単語帳と五教科の問題集。通信教育のものでない方が、自分のペースでやれるのでいいと私は思います。

①-2 期末テストの範囲が公表される前に計画を立てます。問題集の目次などを見れば標準的な期末テストの範囲を調べることができます(公立の場合は文部科学省の学習指導要綱に沿って授業があるので、教科書に準拠した問題集であれば標準的な中間テスト・期末テストの範囲が書いてある場合が多いです。私立中学の場合は、過去の中間・期末の範囲から何単元分ぐらいがテスト範囲になっているかを予想するしかないかもしれません。)

①-3 ①-1のすべての問題集について、単元(セクション)が何個あるかを数えます。ここが小学生とちょっと違うところです。小学生の場合はページ数を数えますが、中学生の場合は単元ごとにまとめて勉強した方がいいので、単元数を数えます。例えば、英語がセクション10~16なのであれば、単元は7個あることになります。

②自分の予定を確認する

②-1 カレンダーに期末テストの開始日や、自分の予定を書いていきます。

②-2 期末テストまでに2週間余裕を持たせた状態で、中間テスト終了から週末が何回あるかを数えます。仮に期末テストが12月4日からだとすると、2週間余裕を持たせると11月20日です。中間テストが終わるのが10月9日の場合、10月10日から11月20日までに週末が何回あるかを数えます。週末は6回ありますね。

②-3 ①-3の単元を、②-2の週末の数で割り算します。例えば、単元が7個、週末6回の場合は、最初の週末は2単元勉強して、あとの週末は1単元ずつ勉強すれば、週末で7単元の勉強が終わる計算になります。5教科(理科や社会を分けて数えるともっと)あるので、週末の予習は結構大変です。また、土日が部活の試合で使えないなど、何か予定がある場合には、その前に普段より多くやるなどの工夫が必要です。

②-4 週末には新しい単元の予習→週明けの平日はその単元の復習という形で計画を立てます。大体の問題集は、ひとつの単元が「基礎」→「演習1」→「演習2」のように難しさ順にならんでいるので、週末に「基礎」と「演習1」のページをやって、平日は「演習2」と「週末の勉強で分からなかったところ」をやるといいと思います。

②-5 平日は帰るのも遅いし、そんなに時間が取れないので、英単語と数学のその日の授業の復習だけは毎日で、その他については曜日ごとに勉強する教科を決めることをオススメしています。例えば、月曜日→数学、火曜日→英語、水曜日→地理、木曜日→歴史、金曜日→理科など。社会もしっかり三問テストをやりながら平日を過ごしていきます(三問テストについては明日書きます)。

③日常的に自分が分からないところを確認しながら勉強する 

③-1 はじめてやる単元(週末の予習)では、分からないところに赤付箋を貼っていきます。  

③-2 週末に勉強した分からなかったところ(赤付箋が貼られているページ)と、応用問題を平日に復習します。分からないところには赤、もう一度テスト前に絶対解きたい問題は黄色、一応見直したほうがいい問題は青、もう絶対解けるという問題は付箋なし、という感じで、自分の理解度を仕分けしていきます。

④テスト勉強する 

④-1 期末テスト2週間前には、5教科については自分が分からない問題のところに付箋が貼られた状態になっています。その問題を中心にテスト勉強をしていきます。

④-2 期末テストは5教科以外の教科も入ってくると思うので、2週間で頑張って勉強してください。

 

また、小学生にも中学生にも共通することですが、計画を立てるときは、少し余裕を持たせることも大切です。うちの子の場合は、金曜日は「平日の他の曜日にさぼった分をやる日」、土曜日と日曜日は「勉強なしでいっぱい遊ぶ」というゆるゆる計画です。

実際には、平日の勉強でもう一度やったほうがいいというところに付箋を貼っておいて、土日は付箋の問題をもう一度解いています。土日はその問題をもう一度やったら本当に朝から晩まで遊んでいます。

平日にしっかり自分が決めた分をやっているし、受験は考えていないので、まぁこれでいいのかなと思って見守っています。

 

中学生は勉強量が多いのでそうはいきませんね。部活や体育祭などイベントも多いので、なかなか大変だろうと思います。でも、日々の勉強をやり方を知っているのと知らないのとでは結果が変わってくると思うので、自分なりのやり方を見つけていけるといいと思います。

 

自分なりの勉強のやり方を知っているということは、高校生や大学生や社会人になってからとても大切なことだと思います。自分で試行錯誤しながら勉強していくプロセス自体が、将来にとって一番大切だと思います。