昨日、PFNについて書いた時に思い出した記事があります。
PFNの副社長をしている岡野原さんの高校時代について書かれた記事です。
記事の中に、磐城高校時代の岡野原さんの勉強方法について、下記のように書かれています。
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自分の高校から東大に行くのは、当時は毎年1人ぐらい。時間も情報もないのが大変でした。通信教育を少し受けた以外、基本的には独学です。普通にやっても間に合わないので、どうすれば少ない時間でできるか、自分で工夫しました。例えば数学なら、まず答えを見ちゃうんです。最初に問題を読んである程度、こんなやり方かなと考えたら、すぐ答えを見ます。それから最初から最後までバーッと解く。1回では完璧には覚えていないので、次は間違えたところだけやり直します。最初から全部自分で考えるよりも、この方が効率的です。何回もやって100%覚えたら、今度は違う解き方を考えました。
問題集は基本的に間違えたところしかやりません。できなかったところを集めた、自分だけの問題集を作りました。そうすると、この分野はだいたい何日、何週間でできるはずだ、という見積もりができるようになるんですね。そうやって受験までの学習計画を立てました。スケジュール的にはけっこうギリギリでした。時間があればもっとゆっくりやって、それはそれでメリットがあると思いますが、自分の場合は時間も情報も限られていたから創意工夫ができたと思います。
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岡野原さんはとても賢い人なので、彼だからこれでも東大に入ったのだろうと思いますが、結果を出すための工夫は参考になると思います。
問題集は基本的に間違えたところしかやらないというところは、
「私と同じやり方だ!」記事を読んだ当時、嬉しかったのを覚えています。
(岡野原さんと私は全然違うのでおこがましいですが…)
記事のなかにある「答えをすぐに見る」のもとてもいい方法だと思います。
分からない問題は、いくら考えてもわからないので、さっさと答えを見てよく解説を読んでから自分で解いてみたほうが手っ取り早いです。
ただ、「分かったつもり」にはならないように、付箋を貼っておいて、その日だけでなく後日もう一度答えを見ずに解くのは忘れないようにしなければなりません。
「時間があるなら分からないところだけでなく全体をもう一度やり直してしまえばいいのでは」と思われるかもしれませんが、私の場合は全体をやってしまうと、自分にとって何が分かっていて何が分かっていないのかが薄れてしまうので、分からないところをピックアップして、そこをつぶしていくように勉強していく方があっていました。
いつも書きますが、自分自身に合う勉強方法を探しながら勉強していくプロセス自体がとても意味のあることだと思っています。
塾に行くのも悪い事ではないと思います。ただ、そのベルトコンベアーにのっていればすべてがOKと思ってしまうと、大学生になってベルトコンベアーから降ろされてしまった途端に何もできなくなってしまうのではないかと思います。
重要なのは、大学生や社会人になってからの長い人生を自分がどんな風に生きるかなので、自分なりの方法を考えられる自分になれるように自分を育てていけたらいいと思います。
子どもには、「今は大人になってから生きていくための練習をする期間だ」という話をよくします。
自分なりに工夫しながら勉強することも大人になってからの練習のひとつです。
この話はまた明日書いていきます。