「科学オリンピック入試」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
AO入試、いわゆる推薦入試の中で、東京大学、大阪大学、東北大学、筑波大学、などなどが導入している入試です。
首都大学東京(2020年からは東京都立大学に名前をもどすようです)なども2021年度から科学オリンピック入試を開始することを発表しています。
そもそも科学オリンピックとは何なのか。
首都大学東京のシステムデザイン学部(いわゆる情報学部)の場合だと、
- 未踏
- 未踏ジュニア
- 情報オリンピック
などがそれに含まれるそうです。
つい先日紹介したこんなコンテストでももちろんいいと思います。
いわゆる一般入試を抜けてくる子どもは、まんべんなくよく勉強ができる子ですが、大学が求めているのは、極端な話、例えば
社会がまったくできなくても数学が好きで好きで仕方がない子 とか
プログラミングが大好きで寝ても覚めてもプログラムを書いている子 とか
そういう特徴のある子なのだと思います。
早くから飛び級入試(高校2年生終了時に飛び級して大学に入る)を導入している千葉大学を、飛び級で入学してドクターコース(大学院後期課程)までいって研究職についた人が、友人です。物理系の学部を卒業しています。
入試は、あらゆる参考書をもちこみOK。
みたこともない物理現象を表した文章がぺらっと書いてあって、「この現象についてあなたの考えを述べなさい」みたいな問題だったそうです。
その友人は、別に立派なコンテストに出たとか特別成績が良かったとかそういうことではないですが、とにかく物理が大好きで、もう40近くなった今でも本当によく勉強します。
研究職という仕事柄、周りは「ちょっと変わった人」だらけです。
好きこそものの上手なれとはよく言ったもんだなと思います。
好きだからこそ、続けていける強さがあります。
何のために大学に入るのか
きっと将来自分の好きな職業につくためなのですよね。
将来自分の好きなことが小さい頃からできていたらとても幸せだよね、
むしろそういう逸材を大学ではもとめているので、AO入試で入ってきてね、
ということだと思います。
いまの大学入試は、5教科がまんべんなくできることが求められます。
高校入試では、内申点を上げるためには5教科どころか副教科までもとめられますね。
でも、好きなことと嫌いなことの差がありすぎてなんともならない
そういう方が一定数いらっしゃるのかなと思います。
大学に入った後に、大学院に行った後に、社会人になった後に、伸びて行けばいい。
そう思います。