大学の先生からのメッセージ

大学は、普通は学力で選ぶのが一般的だと思います。

私自身もそうでした。

 

ただ、社会に出て、企業研究所に入って

いろんな大学を知ると、

最終的な就職先や進路の決定は大学名だけでなく、

最後にどの研究室に所属していたか

が大きく関わることを知りました。

 

また、実際に大学院から大学を転向するひとなどを横で見ていると、

学力だけで決まる大学入試と、

その他も部分も考慮される大学院からの入学

とのギャップ

も強く感じるようになりました。

 

東大・京大・阪大などがトップ3の大学として挙げられますが、

実は、指導力のある先生

全国各地のさまざまな大学に点在しています

 

指導力のある先生の周りには必ず多くの企業の方がいます。

就職には困りませんし、起業する学生さんも多くいます。

 

でも、そんな「指導力のある先生」がどこにいるのか・・・

外からではなかなかわかりませんよね。

私が高校生の時なんて、そんなのさっぱりでした。

(考えたことすらなかったかもしれません)

 

ただ、大学の先生の中には、

  • どんな人材を求めているのか
  • 研究室ってそもそもどんなところなのか
  • 研究室でどのような研究をするのか

などなどのメッセージを送ってくれている先生もいらっしゃいます。

www.nlp.ecei.tohoku.ac.jp

 

だいたいこういうことをきっちりと書いてくださる先生や研究室

とってもいい研究室です。

 

ちなみにこの研究室の先生は、

昨年、Google AI for Japanに選ばれた6名のうちのおひとりです。

it.impressbm.co.jp

 

 

東北大学のサイトの中には、こう書いてあります。

研究室の決めかたのアドバイス

自分に合った研究室を見つけるための一般的なアドバイスを書いておきます。

1. 自分を知ろう

みなさんの「楽しい」「輝ける」「成長できる」のポイントをこの機会にぜひ言語化しましょう。
学部の講義や書籍で出会ったトピックの中で特にワクワクしたものは何ですか? 惹かれる研究テーマは何ですか? それのどこが特に面白いと感じますか? 過去、どんな瞬間が楽しかったですか? じっくり新しいものごとを考えているときですか? 誰かと議論しているときですか? 何かを作っているときですか? 自由な裁量を与えられて自分で物事を決められるときにやりがいを感じますか? それとも丁寧な指導やサポートを受けられているときの方が居心地が良いですか? 過去、周りの人からどのような点についてポジティブなフィードバックを受けてきたでしょうか。何を褒められ、喜ばれ、認められてきたでしょうか。
周囲の話はさておき、自分は何が好きで何が得意で何に喜びを感じる人間なのかという観点こそが研究室を決めるための軸になります。

2. 研究室を知ろう

この研究室を知ってください。研究トピックと、研究スタイルと、研究室の雰囲気を知ってください。このページに多くの情報を載せておきました。他のページもぜひ覗いてみてください。東北大学のみなさんは3年次の研究室見学会を活用してください。毎年のオープンキャンパスではデモと説明会を行なっています。個人での研究室見学にもいつでも遠慮なく来てください、心から歓迎します。実際に教授陣・スタッフ・学生とたくさん話してください。「あ、この人たちと過ごしたい」と感じるかどうかは大変大事です。
ほかの研究室のことも知ってください。研究室を見たい、話を聞きたいと相談して断るような先生はいません。

3. 自分にマッチした研究室を選ぼう

十分に比較した上で、もしみなさんとこの研究室が合いそうでしたら。Welcome!! ぜひ一緒に活動しましょう! お会いできることを楽しみにしています。

研究トピック、研究スタイル、研究室の雰囲気といった様々な観点のうち、みなさんにとって大切な軸で色々な研究室を比較してください。
「ホワイト」「ブラック」といった情報や耳当たりの良いキーワードに惑わされないでください。 たとえば私たちの研究室にはコアタイムがありません。「ホワイト」でしょうか?それはわかりません。たとえば土日や深夜を含めて好きな時間に活動したい人には良い環境でしょう。一方で、怠けがちなので時間割がある方が動きやすいという人はコアタイムのある研究室の方が幸せになれる筈です。自分を知り、研究室を知り、合った場所を探してください。

補足:成績で決めることは全くお勧めしません

東北大の学生のみなさんへ:成績で所属研究室を決めるのはお勧めしません。成績の高さと研究室との相性の良さは全く別問題です。相性の方が何倍も何倍も重要です。そもそも勉強と研究は別の活動です。試験で高い点数を取るのが得意なことと面白い研究ができることは無関係です。

ただしこれまで勉強してきたことは研究にものすごく役立ちます。その内容のみならず、複雑な概念を理解する力も努力する力も研究に大いに役立ちます。また、研究室配属後も、就職してからも、一生勉強は続きます。ですから、これまで勉強を頑張ってきたみなさんは誇りを持ってください。これからの研究活動で大いに活きるでしょう。そうでなかった人はこれから頑張れば大丈夫です。

 

この文章の

「研究室」を「大学」に、

「学部の講義や書籍を」を「高校までの授業や出会った書籍を」に

置き換えると、そのまま大学の選び方にも通じる部分もあるかもしれません。

 

とはいえ、大学に入るためには学力を重視した入試がついてくるし、

「研究」のこともいまいちわからないことが多いと思うので、

大学院からの転向もあるなのかなと思うわけです。

 

ただ、学部選びは本当に大切だと思います。

大学で何を学ぶのだろうということを

しっかり考えて入学すると、

単に偏差値で学部を選ぶような選び方をした人に比べると

その後の大学生活が充実したものになることは間違いありません。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

2日間だけ寄り道します、と予告していましたが、

書いているうちに

これから大学に入ろうとする中学生や高校生に向けて

もうひとつ書きたいことがでてきてしまったので、

明日も旅の学びシリーズはお休みして寄り道をすることにします。

今日も読んでいただきありがとうございます。

明日もまた遊びに来ていただけると嬉しいです。