ワークライフバランスについてー②お母さんってどうして働いているの?

昨日は「私にとってのワークライフバランス」について書かせていただきました。

はてなブックマークや★をたくさんつけてくださって、本当にありがとうございます。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

昨日のブログに書いた通り、

今の私にとって「ワークライフバランス」はこんな感じです。

 

f:id:selfmanagementforkids:20200205213004p:plain

 

 

 

今は、ワークもライフも

私という車を動かすためには

どちらもなくてはならない

かけがえのない存在だと考えています。

 

でも、はじめからこう思っていたわけではありません。長い間、ワークとライフは天秤の上に乗っていると考えていました。

ワークが重くなるとライフが回らなくなり、ライフが重くなるとワークがおろそかになる。

どうやっても両立はしない、お互いに足を引っ張り合う関係。

 

今日は、私がまだ「ワーク」と「ライフ」がお互いに足を引っ張りあう関係だと思っていたころの話について書きたいと思います。

 

 

出産前の私は、仕事が趣味のような毎日を送っていました。

研究をすることが楽しくて楽しくて。

深夜勤務も当たり前。

でも実験でいい結果が出ると嬉しくて嬉しくて

またもっと頑張ろうと実験する。

海外出張も楽しいし

何より海外で出会う研究者たちは刺激的で

しばらく海外で過ごしていたこともあります。

 

 

 

でも、そんなある日。

 

ある日突然、怒涛のつわりがやってきて

生きるか死ぬかの妊娠期間をすごして、

なんだかよく分からないまま出産し、

(当時は私は社会人ドクターでした。その話はまたいつか書きますね)

育児休暇をあけて仕事に戻った時には

「世界」は180度変わっていました。

 

 

当時は夫はまだ単身赴任ではなく

家事も育児も半々(むしろ夫の方が多いぐらいの分担)で

回していました。

 

「育児休暇をあけたんだから思いっきり働いておいで」

 

そうやって送り出してくれるのに

 

会社にいる間、なんだか不思議とやる気がでない。

 

以前はあんなに楽しかったはずの研究に対しても、なぜか不思議なほどに情熱を感じられない。

 

たくさん実験をして

論文も書いたほうがいいことは分かっているけれど、

子どもを残して海外で発表するのはなんだか遠い世界のように感じるし、

そこまで頑張って論文を書く気が湧いてこない。

 

 

論文を書かなくても日々の細々とした仕事はたくさん舞い込んできます。

それに日々向き合っていたらあっという間に時間がすぎて

一日が終わっていく。そして、お給料は毎月振り込まれる。

 

 

もう私、これでいいんじゃないかな。

 

 

今は育児をしているから

論文書けなくたって仕方がない

そのうち「ライフ」の重みが軽くなってくれば

私にも「ワーク」に対して以前のように情熱が戻ってくるはず。

 

そう思いながら1年たち、2年たち。

なかなか「以前の私」に戻ることなく

あっという間に子どもは3歳になりました。

 

 

そして子どもが毎日のように私に聞くようになりました。

 

子「お母さんってどうして働いているの?」

 

 

私はその質問にうまく答えられません。

(今思うと、ただのナゼナゼ期だったのかもしれませんが、当時の私にはとても重たい質問でした)

 

 

「仕事が好きだよ」

というのは、なんだか子どもに申し訳ない気がしました。

そもそも以前と違ってそんなに仕事に情熱が持てていないし、「仕事が好き」と胸を張って言える状態では決してありません。

 

「お金のためだよ」

それもなんだか違います。

夫もきちんと働いてくれているので、別にお金の為に働いているわけでもありません。

 

 

じゃあ、私は、どうして働いているんだろう?

子どもがこんなに小さいのに子どもの世話もしないで何をしているんだろう?

もうやめてしまった方がいいのでは?

 

そう思う日が続きました。

 

そして、

どうして研究職なんて

結果を出すのに時間がかかる仕事を選んでしまったんだろう。

自分の進んできた道すら後悔してしまう毎日を過ごしました。

 

 

繰り返しになりますが、今思うと、ただのなぜなぜ期だったのかもしれませんが、子どもは毎日のように聞いてきます。

 

子「お母さんってどうして働いているの?」 

私「どうしてだろうね。お母さんにもわかんない。」

 

これしか答えられない自分が情けなくて悲しくて 。でも、どう考えても答えが見つからない。

 

 

 

子「お母さんってどうして働いているの?」

私「どうしてだろうね。お母さんにもわかんない。」

子「へぇ」

 

この会話を、本当に毎日のようにして、

私はどこに向かおうとしているのか

どうするのが正解なのか

よく分からない日々を過ごしました。

  

※長くなったので今日はいったんここで終わります。続きはまた明日書きますね。