ガスコンロの火がパジャマに燃え移った話

数日前のブログに

我が家のキッチンはIHです。以前、賃貸に住んでいた時に、私のパジャマに火がついて大火傷したことがあって(この話は週末にでも書きますね)、自分たちの家を持つ時はIHにしようと決めました。

と書きました。

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今日はその大火傷の話を書きたいと思います。

(苦手な方は読まないでくださいね)

 

 

 

今からだいたい10年前。

夫はまだ単身赴任ではなく、上の子と家族3人で暮らしていたころの話です。

 

私は育児休暇をあけて、復職したばかりでした。子どもは1歳になっていましたが、まだ卒乳できておらず、授乳もしていました。当時は賃貸の2LDKに住んでいて、コンロは、三角形の形に並んだ(奥にひとつ、手前にふたつ)形の三口でした。

 

とある平日の朝、いつものように私はパジャマのまま朝ごはんを作り始めました。朝6時ぐらいだったと思います。夫と子どもはキッチンに隣接する和室でまだ寝ていて、私は眠気まなこのままひとりで朝ごはんを作り始めました。

 

まず、小鍋に水を入れて手前の左側のコンロにかけました。そして、まな板の上で、ブロッコリーを3房カット。沸騰したら鍋に投入すべく、まな板の上にひとまず放置。

次に、冷蔵庫に行き、昨日作っておいたスープを出して、奥側のコンロにかけました。

そうこうしている間に、ブロッコリーの鍋がぐつぐついいはじめたので、ブロッコリーを鍋に投入。そして、奥のスープもぐつぐついいはじめたので、スープをお玉でかき混ぜました。

 

ここまではいつもの朝でした。

ここから、ブロッコリーとスープが出来上がりそうになったら、パンを焼いて朝ごはんできあがり、のはずでした。

 

 

ところが。

 

 

奥のスープもお玉でかき混ぜていたら、「熱い」とお腹のあたりに熱さを感じました。熱いと感じた方を見ると、パジャマに火がついています。

 

パジャマに火??

 

「ぎゃぁ」と大きな声を出しました。

 

火を消さなきゃ・・・と、すぐ隣にあるキッチンの水道に向かおうとしましたが、少し横に動くと火が体にあたって熱すぎて、身動きが取れません。

 

火はあっという間に広がっています。ここまで1秒もたっていないぐらいだと思います。

 

ふんわりとしたパジャマを着ていたことと、まだ授乳期で胸も張っていたので、少しパジャマが浮いていて、そこにブロッコリーがかかっていたコンロの火が燃え移ったようでした。

後から考えると、ブロッコリーを茹でていた小鍋の火が、鍋から少しはみ出ていたのだと思います。奥の鍋を混ぜようと、コンロに近づいた時に、鍋からはみ出ていた左手前の火が、私のパジャマの胸の下あたりに燃え移ったのです。

 

 

 

 

自分で消そうにも身動きが取れない。

 

「(夫の名前)、来て、(夫の名前)!」

と、大きな声で夫の名前を叫びました。

 

どうしよう消さなきゃ…ともう一度キッチンの水道を見たその瞬間です。私のただならぬ叫び声を聞いて跳ね起きてきた夫が、私のパジャマについた火を素手パンパンパンパンと何度も何度もたたいて消してくれました。私は夫の勢いに圧倒されてただ立ちすくんでいました。

 

 

火は消えました。

 

 

 

あともう少し夫の判断が遅かったら、あの時、例えば水をくんで消そうとしていたり、どうしようと少し躊躇していたら、火傷はあんな程度ではすまなかっただろうと思います。

 

焼け焦げたパジャマの穴は、胸の上からおへその上ぐらいまで広がっていました。後ろ側には火が燃え移らなかったものの、前はほとんど穴が開いた状態という感じになっていました。後ろ側に火が燃え移っていたら、髪の毛にも火がついて、もっと大けがになっていたかもしれません。火がついてから消されるまでに5秒、長くても10秒ぐらいしか経っていなかっただろうと思います。狭い家だったことも救われた要因でした。

 

 

 

その日は、私も夫も仕事を休んで病院に行きました。(病院があくまでの時間に、痛みをこらえて、子どもを保育園に預かってもらいました)病院の先生には目を丸くされましたが、まぁ、そんな人もそこそこはいるのでしょう。淡々と診察されました。

 

 

 

右胸を大火傷してしまったので、右胸からはしばらく授乳できない状態になりました。

一番重症だったのは夫の手です。直接火を触ってくれたのですからあたりまえです。右手だったか左手だったか私はもう忘れてしまいましたが、大けがをした方の手は、茶色くただれてしまって、1か月ほどはまったく使えなくなりました。そのあとも2ヶ月ほどはなんだかんだで痛そうでした。PCに向かっての仕事をしていますが、はじめの1か月ほどは片手でキーボード打っていたと聞いています。

 

 

 「自分たちの家を持つことになったら、IHにしようね」

と、夫が言いました。

 

 

そういうわけで、我が家はIHです。

 

 

 

ガスコンロも、正しく使えば安全です。実際に、大火傷をしてから4年ぐらいは同じ賃貸に住んでいて、ガスコンロを使っていました。火傷をした後は、三口コンロのどの位置にどの鍋をかけるか、火は鍋から漏れていないかをしっかり確認して過ごしていました。

 

長くなりましたが、ガスコンロがパジャマに燃え移った昔話でした。みなさん、火を使うときは気を付けましょう。