無類の漫画好きの夫から薦められて読み始めた「ちはやふる」。全43巻あって、まだ途中まで読んだところですが、たくさんの学びがありました。それをみなさんとも共有したくて、今日も含めて4日間「ちはやふるから学んだこと」を書いています。
今日は「ちはやふるから学んだこと」の最終日です。
「ちはやふる」の登場人物の中には、ママさん選手がいます。
そのうちのひとりが猪熊さんです。2人のお子さんがいます。猪熊さんは、出産前に4度クイーン(※男性のかるたの大会は名人戦、女性はクイーン戦です。女性で優勝した方のことをクイーンと呼びます)になったことがある人です。
猪熊さんの子どもの頃の回想シーン(ちはやふるより引用)。
「親には私と同じぐらい大事なものがある」って感じることが私を自由にした
私はかるたで輝くの
私の両親もかるた選手で週末はどこよりも練習場に遊びに行った
4度もクイーン位を獲って
子供も二人いて
かわいくて
もう十分と言えるけど
猪熊さんは親もかるた選手で、その親の背中を見て育ちました。
子どもは親の背中を見て育つ
昔からよく言うことですが、子どもは親のことをよく見ています。
ここには引用していませんが、猪熊さんも「母親としての役目」と「かるたの頂点」との間で迷いながらかるたに向かっていく様子が描かれています。私自身が一度目の仕事復帰の時にとても迷いがあったので、猪熊さんの気持ちが痛いほどわかりました。
父親になることも大変だと思いますが、今の日本では母親に対しての方が「子どもが小さいのに、仕事との両立できるの?」というプレッシャーが強いように思います。両立できるのかどうかという揺れる気持ちも描かれています。
そんな揺れる気持ちの中、猪熊さんが三人目を妊娠した時に、大先輩の山城さん(愛称はキョウコタン;かるたのA級選手で、現在は専任読手)からかけられた言葉
私くらいの歳になると若い人の立ち止まりは種を埋めているようなものだと思えるのよ
私から見たらあなたも「若い人」よ
戻ってくるのよ
産休育休でかるたをはなれること
それが頂点の世界となるとその不安は計り知れないと思います。
仕事だって同じです。
産休育休のギャップがどれだけその後に影響するか不安でなりません。
若い人の立ち止まりは種を埋めているようなものだと思えるのよ
「産休育休は自分の仕事の幅を広げてくれる」と私もやっとそう思えるようになりました。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
最近は、たくさんの女子大学生の方とお話をさせていただく機会も増えました。コロナ騒動もありまったく前に進んでいませんが、春からは学会の活動の中で、さらにその機会も増える予定です。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
今でも毎日迷いの連続です。でも、迷いの中で働いているからこそ見えてくる世界もあります。経験することを大切にして、私自身がもっと輝いていきたいと思います。
私には子どもがふたりいます。上の子は女の子で、下の子は男の子です。子どもたちが大きくなるころには時代も大きく変わっていると思います。もしかしたら、もう日本では生きていけないかもしれません。子どもたちには子どもたちなりの工夫をしながら生きていくとは思いますが、私は私なりの工夫をしながら生きていることを、子どもたちには見せておきたいです。
コミックのあとがきにはこんな記述がありました。
「立ち止まりまた歩き出すこどもたち何かの種を埋めているのだ」
歌人の天野慶さんの短歌からキョウコタンの台詞が浮かびました。
若い人もそうでない人も励ます歌の力を今回お借りしました。天野慶さんありがとうございます
字が大嫌いなうちの子どもも読んでいます。今は15巻まで読み終わったそうです。私は26巻まで読み終わりました。わたしたちもまだまだ楽しみます。
勉強も大切ですが、またとない「ひきこもりの春」に勉強以外の学びもぜひどうぞ。
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