我が家は単身赴任です。単身赴任の生活を始めて4年3カ月が経ちました。
平日は別々に過ごしていますが、これまでは、夫は、毎週末新幹線で帰ってきてくれていました。金曜日の夜に帰宅して、月曜日の朝に新幹線で出勤していく生活でした。
しかし、コロナウイルスの影響で「3月28日と29日の土日はできるだけ外出を控えましょう」となり、先週末から新幹線で移動して帰宅してもらうのをやめました。
お互いに何か症状があるわけでも感染者と接触しやすい状態にあるわけでもなく、別に大丈夫かなぁという気もしますが、都市間を移動した後に発症した事例が複数報告されていること、患者数がバーストするかどうかは「いまが正念場」とされていることなどから、「しばらく新幹線移動は我慢しよう」という判断となりました。
「長期戦」になるという話しもある中で、「いまが正念場」ということで、一時的なことだと思うから我慢できていますが、これがずっととなると、到底やっていけません。いったいいつまで続き、私たちはそれを日々どう乗り越えていくべきだろうかと頭を抱えていました。
そんな中、ベリーさん(id:berry-no-kurashi)のブログに、山中教授のページが紹介されていました。
山中教授ののサイトの中には、5つの提言として、次のように書かれています
提言1 今すぐ強力な対策を開始する
提言2 感染者の症状に応じた受入れ体制の整備
提言3 検査体制の強化(提言2の実行が前提)
提言4 国民への協力要請と適切な補償
提言5 ワクチンと治療薬の開発に集中投資を
この提言の中で、提言3は、本当にその通りだと思いました。
提言3 検査体制の強化(提言2の実行が前提)
これまでわが国は、無症状や軽症の感染者の急増による医療崩壊を恐れ、PCR検査を限定的にしか行ってきませんでした。しかし、提言2が実行されれば、その心配は回避できます。また、このままでは医療感染者への2次感染が急増し、医療崩壊がかえって加速されます。自分が感染していることに気づかないと、家族や他の人への2次感染のリスクが高まります。また感染者数を過小評価すると、厳格な対策への協力を得ることが難しくなります。一方で、検査は検体を採取する医療関係者への2次感染の危険を伴います。検査のために多くの人が殺到すれば、感染がかえって広がる恐れもあります。PCR検査を必要な時に必要な数だけ安全に行う体制の強化が求められています。
ドイツでは、PCR検査を多数の人に行って、軽症な人であっても自分自身がコロナであることを認識し、自宅待機しているという報道を見ました。最近では日本でも無症状でも嗅覚や味覚に異常を感じた方が検査ができていると聞いていますが、一方で、そのような軽傷の方が検査をしてもらうためには病院を何軒も梯子したという報道も見ます。実際に日本の検査数は世界に比べるととても少ないようです。日経の記事によると、検査数は1日2千件を切っていて、100万人あたりの検査数はドイツの実に17分の1とありました。
山中教授の「提言3」に、
自分が感染していることに気づかないと、家族や他の人への2次感染のリスクが高まります。
とあります。本当にその通りだと思います。
日経の記事にも、下記のようにあります。
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、日本が検査で後れをとっている。検査数は1日2千件を切っており、100万人あたりの検査数はドイツの17分の1だ。感染の実態を正確につかみ、きちんとした対応策を打ち出すには、検査の拡充が欠かせない。そのために軽症者は自宅で療養させるなど重度に応じた医療の仕組みをつくることが急務だ。
みんながそれぞれに我慢するなり自粛するなりしています。そんな中、各家庭に2枚のマスク配布という費用対効果と実効力に誰しもが疑問を持つ対策が発表されてしまったばかりですが、ひとりひとりが正しい知識をつけて、正しい判断をしていく必要があると思います。
各家庭ですでに対策を十分されていると思いますが、みんなで気を付けてやっていきましょう。手洗いも忘れずに!
selfmanagementforkids.hatenablog.com
経済的にも、生活的にも厳しいですが、自分のできるところから頑張っていきましょう。
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追記:
山中教授のページ、本当に山中先生のものなのかなと思って調べてみました。複数のメディアにホームページについて答えられていますね。
「iPS細胞も大切だが、目の前にある大きな脅威に、医学研究者として貢献したい。iPS細胞の活用には時間がかかるので、今すぐできる正しい情報発信をしたい」
本当に素晴らしいスピリットで、こういう方がすばらしい研究ができるのだなと尊敬します。見習いたいです。