中学受験の成功とは何ですか?

タイトルを見て「え、中学受験するの???」とびっくりされた方がいらっしゃるかもしれません・笑。驚かせてすみませんでした。以前から書いているように、我が家は中学受験をする予定はありません。私自身の経験から、高校受験を体験することは大学受験に向けて必要なプロセスだったと考えるからです。

 

このタイトルは、あるメルマガのタイトルです。

 

スタディサプリを受講していて、3月の突然の休校が決まった頃、スタディサプリの算数の応用講座を担当されている先生(個別指導塾テスティー塾長の繁田先生)が「算数道場」というインターネット講座を開いてくれるという案内がスタディサプリからありました。我が家は算数道場には入会しませんでしたが、同じ案内の中に「テスティーから勉強に関する情報をメールマガジンで配信します」とあったので、メルマガだけ登録しました。

 

メールマガジンを受け取って1か月がたったころに、「中学受験の成功とはなんですか?」というタイトルのメールが届きました。(「〇〇さん」のところには、私の苗字が入っています。スクリプトで入れてあるのだと思います。)

 

〇〇さんが考える受験の成功とは何ですか?

 

第1志望に合格すれば成功でしょうか?

 

御三家に合格すれば成功でしょうか?

 

 

多くのご家庭では、ここを明確にしないまま中学受験を始めてしまいます。

それは目的地を決めないで旅に出るようなものです。

目的地を決めない気ままな旅は、個人的には嫌いではありませんが、中学受験でそれをすることはあまりお勧めできません(笑)

 

 

例えば、ちょっとこんな状況を想像してみてください。

 

隣に住むAさんのお子さんB君が、無事に開成中学校の合格を勝ち取りました。

大喜びするAさん。しかし、B君本人はあまり嬉しそうではありません。

我が子がB君から聞いた話では

・ようやく受験勉強から解放された。もう勉強なんかしたくない。

・お父さんもお母さんも、自分がやりたいことをさせてくれず、いつも怒って勉強ばかりさせるから大嫌いだ!

とB君は言っている。

 

果たしてAさんご家族は中学受験に成功したのでしょうか?

 

 

自分で目的地を定めずに周囲の雰囲気に流されると、こういったことが起こりがちです。

 

 

きっと多くのご家庭で、

中学受験を通して手に入れたいものはある程度共通するんじゃないかと思います。

 

・第1志望の学校に合格してほしい

・子どもに確かな学力を身につけてほしい

・子どもに学ぶ喜びを知ってほしい

・受験を通じて、計画を立てる力や実行する力を身につけてほしい

・成功体験を経て、自信をつけてほしい

・中学受験を一緒に乗り越えたことで、家族の連帯感や団結が高まってほしい

 

ここにサッと上げた6つの中で「それは要らないです」というものは1つも無いはずです。

できれば全てを手に入れたいものですよね。

 

でも、それが叶わない場合もあるのが現実です。

そのときには選択を迫られることになります。

もしそうなったら、〇〇さんならどれを優先させますか?

どれが達成できれば、〇〇さんの家庭の中学受験は成功でしょうか?

 

繰り返しになりますが、

これは価値観の問題ですから、不正解はありません。

 

「全てが達成できて初めて成功」としても良いですし、

「どれか1つこれさえクリアできれば成功」としてもかまいません。

 

ゴールが決まれば、

そのために何をすれば良いかが明確になりますし、

その場の感情に流されて判断を間違えたりしなくてすみます。

 

例えば、

「家族の連帯感と団結」がゴールなのに勉強のことで毎日親子ゲンカをしていたら、

「何かが違う」と気づくことができます。

 

ちなみに私たちTESTEAの願いは「社会に出てから通用する、真に役立つ力を身につけてもらうこと」です。

 

中学受験のその先で、子どもが幸せで充実した生活を送っている。

そのときに初めて、中学受験は成功だったと言えるのではないかと思っています。

 

 

そのために

  • 目的意識を持ち、目標に向かって頑張る力を育てる
  • 正しい勉強法で効率的に学び、充実した人生を過ごす力を育てる
  • 「聴く力」「表現する力」を備えた、円滑なコミュニケーション能力を育てる

 

という小さな目標を設定しています。

 

なるほど、と思うことの多い文章でした。

 

中学受験に限らず、高校受験にも大学受験にも通じることがある内容だと思います。

 

私自身は、中学受験も高校受験も大学受験も、志望校に合格することが最終的な目的ではないと思っています。私自身が高校受験も大学受験も第一志望に合格することなくここまできたからそう感じるのかもしれません。落ちてみると、落ちたからこそ見える世界があるものです。そして、高校も大学も落ちても、それなりにその先にも道は開けているものです。

 

 

「勉強する真の目的は何か」

 

私は人生を豊かにするためだと思っています。知っていることが多いと楽しめることが増えます。人生を楽しむための、生きるための術を、子どもには学んでほしいと思います。

 

 

今回の長い休校期間は、生きる術を学ぶためのいい題材になっていると思います。まだまだ大人のサポートが必要ですが、スタディサプリもある、教科書もある。自分で勉強できることが学べるいい機会になっています。

 

毎日毎日を大切に過ごしたいですね。

 

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メールマガジンを配信してくだっているテスティーは、もう10年も前からインターネット講座を導入されているとのことで、ノウハウもたくさん詰まっていそうだったので、インターネット講座の受講を娘に軽く薦めてみましたが「え、私はいいよ」とのことだったので、「まぁそうだよね」ということで受講していません。インターネット講座を実際に教えるのはスタディサプリの繁田先生ではなく、インターネット講座専門の先生だそうですが、興味がある方は調べてみられるといいかもしれません。メールマガジンの受信の申し込みも下記サイトの左にあるバナーからできます。

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