休校対策の秘訣や裏側②:教育大附属時代の経験について

「我が家の休校対策」は、これまでにご紹介した①~⑪で書ききったのですが、昨日から、休校対策に込められた秘訣や裏側を、掘り下げて書いています。

 

休校対策を書き始めた初期のブログに、塾パパ(id:jyukupapa)さんから、こんなコメントを頂いていました。

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お子さんとお友達のカリキュラム作りが秀逸です。学校よりも内容が充実しているのではと感じました。どこかで教育のお仕事もされていらっしゃったのでしょうか。 

 

塾パパさんは、塾を9教室経営されながら、ご自身の娘さんに英語英語育児をされているすごいパパさんです。その塾パパさんにこんな風にいっていただくなんてとても光栄でした。

 

私自身は、残念ながら、教育に関しては完全なる素人です。

 

ただ、唯一思い当たるのは「教育大附属小中学校に通っていた」ということです。国立の教育大の附属の小中学校は全国にあるので、みなさんの地域にもあるかもしれません。

 

国立の教育大附属の小中学校は(少なくとも私が通っていた学校は)、

  1. これから教育課程に取り込んでいきたいことを試す場
  2. これから先生を目指す大学生の教育実習の場
  3. 既に学校の先生になっている方たちの再学習の場

です。

 

これらを通して「教育」について、小さい頃から学んだり考えたりしてきました。

 

まず、1.について。私が小学校生活を送っていたのはもう30年以上も前ですが、それでも当時からパソコンの授業もあったし、みんなで議論して答えを導きだしていくアクティブラーニングにも取り組んでいました。今、自分の子どもが受けている授業を見ていると、「私たちに試されていたこと」が多く実践されていてちょっと嬉しく思うほどです。

 

次に、2.について。秋になると各クラスに15人ぐらいの教育実習の先生たち(大学生)が配属されてきていました。そして、すごくがんばっていろんな授業をしてくれました。毎授業の最後の10分ぐらいは、先生(本物の先生)が大学生の実習生に「ここは〇〇を教えるところだから、もう少しこんなところを強調したほうがいい」とか、「〇〇さんが××と発言したタイミングはもっとこんな風に広げたらよかった」と指導する時間でした。先生の指導を聞きながら「へぇ、この授業にはそういう意味があったのか」などと思ったものです。

 

最後に、3.について。一年に何度か「研修授業」という授業があって、教育大学附属の先生(と言っても公立から志願して来る先生で、特別な先生ではありませんが)の授業を公立の小中学校の先生が聞きに来ることがありました。各クラスに10名ほどの先生が来ていたと思います。クラスの中で選ばれた生徒の隣に椅子が置かれて、そこに研修に来た先生が座って授業が始まります。ノートをどんなふうに取っているかや、先生の話をどんなふうにメモしているのかも含めて、よく見られたものです。授業中に小声でヒヤリングを受けることもよくありました。何気なく思いついた単語を書いた時(ちょっとしたメモ)について「なんでこうメモしたの?」などと小声で聞かれることもありました。「先生が〇〇と言おうとしていると思ったから、××のことを思い出して書きました」と、授業中にもこそこそ話をしたのを覚えています。となりに研修の先生に座られると普段よりも一生懸命授業を聞くようにするもので・笑。先生が何をどう教えようとしているのか、研修に来てくれた先生は何を学びたいと思っているのかなどを忖度しながら授業を受けていた気がします。

 

こういった経験が「このプリントを先生はどう教えようとしているか」を考えるのにとても役立っています。娘の授業を組み立てながら「ここはもっと子どもに考えさせた方がいい」とか「話し合う時間をしっかりとって」と教育実習の先生がよく言われていたなぁなどと、昔のことを思い出しています。

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話はそれますが、教育大附属に通っていて、なによりも良かったのは「なんにでも全力で」を学んだことです。国立の学校で、私立の進学校とはちょっと違うので、勉強だけできればいいなんて思っている人はいませんでした。行事がとても多い学校で、ひとつひとつの行事に全力で取り組んでいました。今も、仕事もプライベートも、自分のことも子どものことも、何にでも全力で取り組むように心がけていますが、その精神を作ってくれたのは、小中学校時代の教育のおかげだと思っています。

 

ということで、ずいぶん長くなりましたが、昔を懐かしみながら授業を組み立てるのを楽しんでいます、というお話でした。