リモート理事会に子連れで参加してみた話②:覚悟を持って臨んだ3時間

昨日から、リモート理事会に子連れで参加した話を書いています。子連れで参加するけれど、子どもが部屋にいることなど感じさせないように、きっちりと会議に参加したい。今日はその続きの話です。

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一番はじめに私に立ちはだかった壁

理事会の日時が決まったのは1か月ほど前でした(みなさんお忙しいので、現時点での全員の予定をすり合わせ、1か月ほど前に1年分の理事会の日時を決めました)。

 

平日ど真ん中の17:00-19:00に設定された理事会。1週間ほど前に公開された議題一覧を見て「これ、2時間では終わらない・・・」と確信しました。仕事が遅くなる時に代わりにお迎えをお願いするママ仲間はいるのですが、会議がいつ終わるかがはっきりしないことと、平日ど真ん中だったので、自宅で下の子を見ながら会議に参加しようと心に決めました。

 

「一番はじめの壁」は、「子連れで会議に参加しよう」と覚悟した翌日にやってきました。

 

ある理事の方から「理事会の後に、Zoomで懇親会をしましょう。1時間ほどお話しするだけですが、時間が取れる方はぜひ。出欠はとりませんので当日残れる方は残ってください。」というご提案があったのです。

 

Zoom懇親会。もちろん参加は自由です。

 

どうしよう・・・

みなさんどうされるんだろう・・・

とても悩みました。

 

完全に私見ですが、男性が「家庭のことがあるので」と懇親会を抜けられると「家庭の子ともやってえらいね」となるのですが、女性が「家庭のことがあるので」と懇親会を抜けると「仕事放棄」と見られそうだと考えました。そんなの古いよ、と考える方もいらっしゃるかもしれません。たしかに時代は変わりつつあります。でも20年以上男性社会で生きてきた私の肌感覚では、まだこれが現実だと思えてしまいます。

 

でも我が家は単身赴任。夫はコロナの影響で単身赴任先に軟禁状態です。私の実家も遠方で、実家の手をかりることもできません。

 

無理なものは無理と言おうか、いややはりどんなに無理をしてでも懇親会にも顔を出したほうがいいのだろうか、数日間、とても悩みました。

 

悩んで悩んで、とても悩んで、会議の前日、

「この議題が2時間で終わるとは思えないけど、もしかしたら2時間ちょっとで終わるかもしれない。20時までは懇親会にも参加しよう。」

と心を決めました。

 

子どもたちとの前日打ち合わせ 

下の子はまだいまいち時間の概念が分かっていません。

そこで、前日に、夕食を食べながら

  • 今は夜の7時すぎで、明日の今頃はリモートで会議がある
  • とても大事な会議だから、絶対に画面に映り込んではいけない
  • かなり長くなるから二人には協力してほしい

と話をしました。

 

上の子は、もちろんへっちゃらです。

娘「大事な会議って、どんな会議なの?」

私「学会の会議」

娘「大学の先生とのやつ?」

私「うん」

娘「何時ぐらいになりそうなの?」

私「多分、夜8時とかまで。晩御飯どうする?」

娘「8時なら別に待てるよ。母さんも食べずに会議なんだよね。終わったら一緒に食べたら?」

私「そうね」

そんなやりとりをして、晩御飯は会議の後に、3人で一緒に食べることにしました。

 

会議本体はもしかしたらもう少し早く終わるかもしれないけど、会議後に懇親会があることは内緒にしておきました。「懇親会も大切だ」ということをいまいちうまく説明できる自信がなかったためです。

 

下の子からも少し質問をされました。

息子「僕はどこにいたらいいの?母さんと一緒に子ども部屋(私が仕事に使っている部屋)にいてもいい?」

私「一緒にいていいよ。でも、絶対にしゃべっちゃダメな時間があるから、明日、説明するね」

 

息子は、私と一緒に仕事部屋にいさせた方が静かでいるタイプです。無理に子ども部屋(仕事部屋)に入れずにリビングなどにいさせると、「〇〇がない」とか「〇〇してもいい?」とか、ちょこちょこ仕事部屋に入ってきて、私に話しかけてくることがあります。だから、息子は同じ部屋ですごしながら、画面の向こうの人たちには子どもが一緒にいることを感じさせないように振舞う方がいいと判断しました。

 

娘はリビングで過ごしてもらい、息子と会議に臨みます。

 

当日の準備

当日は16時に保育園に息子を迎えに行き、会議に備えました。

 

まず、息子のための飲み物と、食料を用意しました。

「これから始まる会議はかなり長くなるから、おなかがすいたらこれ食べてね」

とお願いして、子どもにパンと水筒を渡しました。このパンは、息子の好物です。(写真は会議が終わった後に撮ったものです。新品でしたが、減りました・笑)

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次に、議題一覧を息子に見せながら、息子と打ち合わせをしました。

 

私自身が担当する仕事でも審議してほしい項目があり、資料を提出していました。他の方が話している間はミュートにするとしても、私が提案をプレゼンする間は息子に黙っておいてもらわなくてはなりません。

 

息子は字はほとんど読めませんが数字は読めるし、概念としても数は分かります。全体で20個ぐらい話すことがあって、私の順番は10番目ぐらいに回ってくるということはわかったようでした。

 

私「今日は、これだけの話をたくさんの時間をかけて話すの。母さんが話すのは、ここなんだよね。母さんが話している間は、絶対にしゃべっちゃだめ。」

息子「わかった。トイレに行きたくなったら?」

私「トイレはもちろん行ってもいいけど、そーっと行って。ドアは最初からあけておこうか、開けたり閉めたりしなくていいように。」

息子「うん」

 

そして、息子に、ミュートについて説明しました。ミュートといってこちら側のマイクがオフになっている時は話してもいいこと、私が話していないときは必ずミュートにすること、私の順番でないときも質問したくなる時はミュートを解除することもあるから安心はできないこと。

 

マイクがオンかオフかはわかりにくいかもしれないけど、私が話していなくて他の人が話している時はマイクはオフだから、用事があったら話しかけてきてもいいよ、と。

 

息子は、私と一緒に仕事部屋にいさせた方が静かでいることが、これまでの経験で分かっています。これまでにも1時間程度の会議であればいくらでも同席してきました。しかし今回はこれまでにない長丁場。そして、私の中ではとても大事な会議です。「何かあったら話しかけてもいいよ」ということで、息子はきっと落ち着いてくれると考えました。

 

自分の審議も無事に終了 

そうして会議が始まりました。みなさんビデオをオンにされていたので、私も基本的にはビデオはオンにしました。でも、音はもちろんミュートです。それは、私に限らず、みなさんそうで、質問も簡単な質問ならchatに投げるマナーなので、その点はとても助かりました。

 

私の担当する議題の前の方が話している時に、少しだけビデオをオフにして、息子に「今の人が話し終わったら、母さんの番だから。そしたら絶対しゃべっちゃダメだよ」と言いました。息子は「おっけい。じゃ、今のうちにトイレに行っとく。」と言って、ひとりでトイレに行ってくれました。

 

私の担当する議題の間は、息子は、音ひとつ立てず、本当にじっとしてくれていました。審議が無事に終わってから、ミュートにして、また少しだけビデオをオフにして「ありがとね、母さんの担当のところは、おわった」と言うと、息子はにっこり笑ってくれました。

 

子どもは本当によく分かっています。「仕事の時の母さんの顔は違う」と、先月の在宅勤務期間中に娘に言われたことがあります。子どもたちの協力のおかげで働けているなぁと本当に思います。

 

私の担当する議題が終わった時点で、すでに時間は19時半でした。このままでは20時になっても会議は終わらないと感じました。娘には20時ごろに会議が終わると伝えてあります。おなかをすかせて待っているであろう娘に伝えなければ、と考えました。

 

少し長くなってしまったので、この後の話はまた明日書きます。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。子どもの年齢や生活スタイルの似ている方のブログはとても参考になります。

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