コロナ休校後の給食について思うこと

昨日、休校後の授業の様子について書きました。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

算数も今日から新しい単元に入ったようで、新しい範囲の計算ドリルの宿題が出ていました。ペースメーカーになってくれている進研ゼミと同じ進行状況なので、6月に予定されている学習に入ったようです。

 

 

休校期間中には2回登校日があり、親が新しい課題を取りに行く時に、その時点で終了している課題を提出してきました。他のお母さんの話だと、課題の提出状況が良くなかった家庭には学習のフォローの電話が何度かかかってきていたようなので、先生たちなりに遠隔から学習のフォローがされていたのだと思います。

 

学習のフォローだけでなく、先生たちは子どもたちの心のケアについても努力してくださっていました。毎週(緊急事態宣言が解除されたのに学校が始まらなかった最後の方は週に2~3回)、小学校のホームページに各学年の先生からのメッセージが公開され、遠隔から子どもたちを励ましてくれていました。

 

夏休みは多少は短くはなりますし、日常の学習時間も長くなるようですが、それでも2カ月(正確には3月からの3ヶ月)という時間を取り戻せるほど学習時間が増えるわけではありません。さらには、今後、第二波・第三波が来て、再び一斉休校という判断がなされないとも限りません(子どもの視点に立たない安易な一斉休校はもう絶対にやめていただきたいですが)。

 

そういった中で、2カ月の休校期間に学習が十分できていない家庭にはフォローをしつつ、家庭で十分勉強してもらいながら、この2ヶ月の学習を「家庭に任せた」形となった自治体の判断は、賛否両論があるとは思いますが、私は妥当で賢明な判断だと思います。

 

授業開始したらプリントの解説もあるというお便りを学校からはもらっていたので、実際に授業の様子を聞くとなかなか驚きですが…。我が家に関してはそこそこ学習していたと思うので、大きな心配はありません。

 

一方で、出来る限り削って欲しくない時間もあります。それは「行事など、仲間と取り組むことにかける時間」です。本来は春にあるはずだった運動会も規模は縮小して秋に実施する方向とのお便りをもらってきました。秋の学芸会も工夫しながらやっていきます、とのことでした。そういう学校で仲間の中でしか取り組めない時間はぜひ大切にしてほしい。仲間と育む力をつける時間はぜひ死守していただきたいです。全国的に、やり方を工夫しながら部活もはじまった学校が多いことにも大賛成です。

 

高校生など学年が上がると、学習内容によっては親が教えるのが難しくなるかもしれませんが、小学校や中学校の学習内容であれば多くの親がフォローできる内容なのではないかと思います。難しければ塾などを使う手もあると思います。塾に行かなくてもスタディサプリや通信教育もあります。単なる勉強なら家で教えますから、学校では仲間がいるからこそはじめて取り組めることにしっかり時間を使って子どもを育(はぐく)んでください、と私は思います。

 

でもそれは、家庭と学校とが学習の面でしっかり連携して初めて成り立つ姿です。仮に今後も一斉休校などがあり得るのであれば、私たち大人はより一層自分の子どもに責任をもって子どもに向き合っていかなければならないと思います。仕事もありながら夫も不在で実家も遠方で、正直何が何だか分からない毎日をがむしゃらに進んでいる我が家ではありますが、それでもやっぱり私たち親は子どもに教育を受けさせる義務を負るのですから(憲法より)、自分の子どもの勉強にはしっかり責任を持ってフォローしていきたいと思っています。

 

(高校生など勉強を大人では見切れない学年になってしまっている子どもへのフォローはまた話は別ですね。高校生へはオフラインでしっかり授業ができないのであればオンラインでの授業をきちんとやってあげてほしいと思います)

 

 

さて、また前置きが前置とは呼ばないほど長くなりましたが、タイトルの「給食について」に入ります。

 

 

書きたいのは、給食が簡素化されている地域が多いとのことへの疑問についてです。

 

ニュースで、ごはんと味噌汁と牛乳だけの給食を食べている小学校の映像を見ました。

 

えっ( ゚Д゚)!?

と自分の目を疑い、一部の地域の問題を取り上げているのかもしれないとも思いましたが、どうやら一部の地域に限った話ではなく、多くの地域で給食が簡素化されているようです。

 

私たちの地域でも、今日から給食が始まりました。幸い給食が簡素化されることはなく、今日のメニューは

ごはん

牛乳

ヒレカツ

ひじき炒め煮

豚汁 

でした。メニュー表通りにきちんと配膳されたことを子どもにも確認しました。配膳は先生ではなく、十分に手を洗ってマスクをした上で、子どもたちが行ったそうです。(高学年だからかもしれません。低学年の様子は確認できておらず申し訳ないです。低学年だけ先生のフォローが入るなら、給食室の先生など担任の先生以外もフォローに入ることが可能でそれはそれでいい対策だと思います)

 

 

多くの地域で行われている給食の簡素化は、食事の時間を減らして感染リスクを抑えることと、配膳を担任の先生が行うのを可能な形にするためだそう。コロナウイルスの感染の恐れての対策であることは分かります。分かりますが、給食を簡素化している地域は対策の方法が間違っているのではないかと私は思います。

食事の時間を減らせば感染リスクが抑える?感染リスクがおさえられたとしても他のリスクが伴いませんか?

給食の量が少ないとお腹がすきますよ。空腹の状態で暑い中マスクをして帰路を歩いていては、熱中症になりますよ!?

学校は福祉です。自宅で十分栄養が取れないいわゆる貧困層の子どもたちもいると新聞などでは読みます。学校での給食は命を守るための大切な食事ですよ!?

 

新型コロナウイルスによる長期の休業は経済に打撃を与える。経済的に命を落とすこともあり得るということで、本当の意味で命を守るために緊急事態宣言が解除されました。会見でのこの言葉はとても印象的でした。

 

子どもに対する学校は、子どもにとっての社会です。社会にはいろんなバランスがあります。コロナウイルスを怖がるばかりに、ものすごくアンバランスな判断がなされてしまっていると思えてなりません。

 

私の子どもが通う学校では、休校中に校長先生から「学校が始まったら教室では子どもたちに笑顔で過ごしてほしい」「笑い声があふれる学校にしたい」という趣旨のメールをいただいていました。休校あけもほとんど毎日校長先生からメールが配信されていて「子どもたちが元気に笑いあう姿が見られて嬉しい」という趣旨のメールを受け取っています。

 

子どもから聞く話でも、休み時間にはマスクはしているものの普通に友達と会話でき、普通に楽しいとのことです。音楽ではリコーダーの音を出せなかったりと学校なりに対策はされつつも、ここだけは守りたいというラインをひいて子どもたちに自由な時間を与えてくれているようで、親としては本当に心からありがたく思います。

 

給食が簡素化されなかったのは校長先生の判断ではなく自治体の判断によるものですが、私はこれでいいと思っています。これから先、数週間自粛すればウイルスが撲滅するのであれば一時期給食を減らす判断もある(実際に半日授業などが理由で給食が簡素化されているところもあると思います。それはそれでいいかもしれません)かもしれませんが、午前から午後まで通常の時間割が実施されている地域での給食の簡素化は、いったいそれをいつまで続けるつもりなのだろうかと首を捻ってしまいます。

 

社会はバランスです。私たちはコロナウイルスがゼロではない社会で生きていくのです。手洗いはこれまで以上にきちんとします。うがいもします。マスクもします。でも、学校は、子どもたちを育むうえでとても大切な場所です。総合的な判断の中で、子どもたちにどのように対処するのが(大人の都合ではなく)子どもにとっていいかを判断してラインをひいて欲しいと思います。そうすれば給食の簡素化という判断にはならないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

今日もあつく語ってしまいました。いつも読んでいただきありがとうございます。

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