子どもに合わせた学習環境

昨日、「分からない」と「分かる」と「できる」の間にはそれぞれ溝があるという話を書きました。 

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

この記事に、大好きなブロガーのガネしゃん (id:yu_me_po-lly)さんから

 

研究職ママさん、おはようございます!
いつもありがとうございます!!

参考になるかは分からないのですが
さらっと読んで下さいね(#^.^#)

娘は現在中2で学年ではトップです。
中1から塾に通い出しました。

勉強しなさいと言った事はないのですが、小学生の頃から学校の宿題はきっちり自主学習していました。

私が思う娘の勉強法で良かったと思っているのは「人に教える」という事です。

小学生の頃、同じクラスでも、「ある程度分かってる子」「全く分かってない子」それぞれのタイプの子を前にしてその子にあった教え方を自分なりに考えて教えるというやり方をしていました。(これは担任の先生に頼まれてしていたことです)

初めは何で?って思ったらしいのですが、

人に教える事で自分も勉強になり、分かってない子のタイプ別で

この子はどこが分かってないのか?

を知ることで、どうすればいいのか考えていくうちに自分も復習になって良かったんだと思っています。

中学に入っても分からない子に教える事が少しあるみたいのですが、分かったと思ってくれた時が凄くテンション上がるそうです。


長くなってすみませんm(__)m

 とコメントいただきました。

 

「人に教えること」って、たしかにとてもいい勉強になりそうですね。

 

私が生まれ育った福岡に、私の兄弟家族が住んでいます。姪っ子や甥っ子たちは普通の公立小学校に通っていますが、算数の授業は学年合同で実施されていて、「得意な子」「普通の子」「丁寧に勉強するのが必要な子」(※呼び方は聞いたけど忘れてしまいました。ネット検索してもうまく出てこなかったので、正確でなくすみません)という3つに分かれて授業していると聞きました。

 

  • 全クラス合同で算数の学力別に分かれて授業
  • 人数比率は均等になっておらず、「丁寧に勉強するのが必要な子」の人数が一番少ない。
  • いとこは「得意な子」に分類されているそうですが「どうしてそうなるの?」みたいなことをみんなで話し合ったり説明し合う授業が多いとのこと
  • たまに、「得意な子」と「丁寧に勉強するのが必要な子」の合同授業があって、合同授業の時は「得意な子」は「丁寧に勉強するのが必要な子」に教える

のだそうです。

 

「得意な子」と「丁寧に勉強するのが必要な子」の合同授業で勉強になっているのは「得意な子」でしょうね。人に教えるのってものすごく難しいので、頭の中の整理ができて「分かる」から「できる」につながるように思います。

 

友人の話では、東京では私たちの世代から算数は今の福岡と同じように得意・不得意に合わせた進め方で全体の学力を上げる工夫をされていたとのことなので、みなさんの中には「算数は学力別に分けた授業をするのなんて普通じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ちなみに、私が今住んでいる地域ではそのような取り組みはなく、算数もクラスごとに普通に授業を受けています・・・。

 

下記のYahoo知恵袋!に少し情報がありました。Yahoo知恵袋!に質問されている方が住んでいる地域はよくわかりませんが、基本的には学力ごとに分割をされるシステムのようです。detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

いとこの話では、今は福岡では、学力別に3つにクラスを分けて授業をしていて「丁寧に勉強するのが必要な子」に分類される子が人数としては少ないので、その分本当に丁寧に教えてもらえるのだそうです。

 

横並びの日本の教育の中で、こういう授業ができるのはすごいなぁと心から思います。「丁寧に勉強するのが必要な子」だって、丁寧に教えてもらった方が分かりやすいし、しっかり理解しながら授業が進むと思います。できる子にとってはより発展的な側面も学べるのでいいでしょう。そうして全体を底上げできることを想えばとてもいい仕組みだと思います。

 

ちなみに福岡では算数と数学のオンライン授業も始まっています。6月中には福岡市のすべての小中学校で実施される見通しとのことです。自治体ごとに行動力がまったく違いますね。

news.yahoo.co.jp

 

 

ーーーー

 

長くなってしまっていますが、2日前に書いた「学習内容の仕分け」について、週末にいろいろ調べて追加情報があるのでお知らせします。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

上の記事を書いた時は情報ソースがはっきり分かっていなかったのですが、情報ソースはこちらだそうです。

www.mext.go.jp

 

上記のサイトの中の

学校の授業における学習活動の重点化に関する資料 NEW!

に、

○学習活動の重点化等に資する年間指導計画参考資料のリンク集(一般社団法人教科書協会)

というリンクがあり、教科書ごとに「学校の授業以外の場において行うことが考えられる教材・学習活動」の記述があり、それぞれ学校以外で行った場合の所要時間が書いてあります。リンクはこちら↓です。

www.textbook.or.jp

 

現在は、小学6年生と中学3年生の内容しか載っていませんが、今月末までには全学年の仕分けの結果が公開されるそうです。ぜひご自身のお子さんの学年の教科書を 上記のリンク(こちらにもリンクはっておきますね)からご確認ください。

 

例えば、小学6年生の東京出版の国語についてはこちらです。

https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/spl/keikaku/data/shou_keikaku_kokugo6_202006.pdf?v=2

この資料の中で

学校の授業以外の場において行うことが考えられる教材・学習活動(概要・時数) 

とされている内容が、家庭に割り振ってもよい(割り振ることにする?)内容のようです。

 

とはいえ、娘の通っている小学校では、国語・算数・社会はもう4月と5月の学習内容は終わって6月の内容に入っています('◇')ゞ

ですから、今後、第二波・第三波が来てまた休校にすることがない限りは、こんな仕分けももう必要ないような気もします。。。夏ぐらいまでにはオンライン授業の準備をするという計画が、文部科学省の資料の中にもありましたし、これからオンラインも進んでいくのかもしれません。

 

福岡のようにすでにオンライン授業が始まった地域や、ゆるゆるとしか学校が再開しない地域などなど、自治体の対応が大きく分かれているように思います。それもこれも「その子その子に合わせた学習環境をどうやって提供するか、その結果として子どもたちの学力をどうやって上げていくか」や「学校の役割は何で、その役割をどうやって果たすか」を真剣に考えて行動にうつせている自治体かどうかに起因しているように思えてしまいます。

 

家庭に負担がくることは私は反対ではありません。一番考えるべきは子どものことですから。社会みんなでサポートしていけたらいいと思います。家庭でできるフォローはやりながら、社会みんなで乗り越えていきましょう。

 

 

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