今日から数日は、最近読んだブログの中からいくつかご紹介しながら、感じたことや考えたことを書いていこうと思います。
今日は、usacomam(id:usacoman)さんのブログからです。”最近読んだ”と思っていましたが、もう1か月以上も前のブログでした。時間が経つのは早いですね。
ブログの中で、息子さんの絵が紹介されています。そして、
息子は器用なたちではありません。運動は苦手、勉強は普通。
子どものうちから、運動も勉強も何でもさらりとできてしまう子はいるけれど。うちの子はそういうタイプではない。「あれもできる」「これもできる」は、素敵だけれど。
「これしかできない」というのも、良いものなのではないかと思います。つまり「一点突破」ということ。
全エネルギーをそこに注ぎ込む。それは大人になってもずっと、自分を支えてくれるものになります。
とあります。
ブログにはこの続きでusacomanさん自身も息子さんと同じようなタイプだったけれど「文章を書く」ことには自信があったということが書かれています。usacomanさんは、現在、編集者さんをしていらっしゃいます。
- 「これしかできない」「一点突破」
- 全エネルギーをそこに注ぎ込む
これらは本当に、大人になっても自分を支えてくれるものになるでしょう。すばらしいことだなと感じました。
職種によっては「大学の名前」が通用するところもあるのかもしれませんが、私がいる「情報」の分野ではどの大学を出ているかなどほぼ意味がありません。大学名なんかよりも、例えばKaggle master (Kaggleというコンペティションで何度も上位になった人に与えられる称号です。Kaggle Grandmasterは今年の3月時点で世界に180名、Kaggle Masterも世界に1396名しかいません。日本に数えるほどしかいないので本当にすごい人たちです)なんかが超強い世界です。そもそも大学を卒業してずっと同じ場所で働く人は少ない世界でみなさん転職を何度かされるので、職歴が「最終学歴」のようになっていきます。
私たちが育った時代よりも、今はさらに時代は変化しているので、今の小学生・中学生が大人になった頃は、お行儀よく勉強できるだけでは本当に困ってしまうでしょう。
娘は勉強は普通(本人はいつも”私は平均ぐらいよ”と言います)、運動はできません。息子はまだひらがな勉強中で、足は遅いですが力は強いです。夫と、娘や息子の将来について話をすることがあります。娘はあんなにゲームとか工作ばかりしていていいのかね…と。
ベースとしては、子どもたちには「幸せな人生を送ってほしい」という想いがあります。でも、いろいろ思うことがあって、勉強を無理にやらせることはしていません。
夫とよく話をするのは
- いい大学=幸せな人生というのは幻想。例えば、「いい大学→官僚」「いい大学→大企業」が幸せでしょうか。そんなことは丸っきりないと私たちは思っています。
- 仮に"いい大学"に行ったからと言って、自分の好きな職業につけるとは限りません。”自分の好き”は、大学の学部の先にあるとは限らないからです。自分の”好き”は自分で見つけるものだと思います。
- "いい大学"に行ったからと言って、安定した職業につけるとは限らない。安定した職業なんて、子どもたちが大人になった時代にはもうなくなっているでしょう。
"いい大学"の定義すらよくわからないのですけど、勉強さえすればいいとはまったく思いません。
では、私たち夫婦は子どもたちにどんな力を身につけてほしいのか
- まずは自分の”好き”を伸ばす:自分はこれが得意だというものを見つけてとことん伸ばしていってほしいと思っています。娘は2~3歳の頃から工作がものすごく得意でした。そこを伸ばすために、あえて工作の教室などには入れませんでした。娘は娘の世界で伸びて行けばいいと考えたからです。今では図工の授業はピカイチですし、ドールハウス製作やマインクラフトなどを通じて日々腕を磨いています。息子は今のところ”これが好き”と飛び抜けたものはありません。あえて言うと腕相撲がものすごく強いです。毎日の謎のトレーニングの成果かもしれません。それから言葉の選び方が面白いですね。論理的に話す能力も優れていると思います。
- 自分の生き方のビジョンを持つ:仕事自体を好きで職業を選ぶ人もいるでしょうし、仕事はお金を稼ぐものとして余暇を自分の趣味に使うために仕事を選ぶ人もいるでしょう。どちらでもいいと思います。でも、自分がどんな風に働きたいかのビジョンを持って歩んでいってほしいと思います。子どもたちにも折に触れて話をしています。
- 折れない心を育てる:これが一番大切だと思っています。意地を張っていては生きていけません。働く中、生きていく上では、つらいことや悲しいことは必ずあります。その時に心が折れないこと。心に”あそび”の部分をたっぷり持って、柔らかくしなる心を持つこと。勉強でもつらいことはありますが勉強はやればやるだけ伸びることが多いのと、個人プレイなので、勉強だけをやっていても「しなやかな心を育てる」のは簡単ではないと感じます。自分ひとりでは何ともならない場に置かれた中でもしなやかな心でしなやかに生きていけるようにするには、部活などの勉強以外に取り組むことが必要なのではと思います。我が家は学童などでの取り組みを通じてこの力を伸ばそうとしています。
高度成長期と比べて、「この道を歩んでいけば間違いないよ」と子どもたちに言ってあげられるものが何もないところがなかなかつらいところだなぁと日々思います。ただ、今日も子どもたちは幸せそうで、それが何より大切だと思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。明日も最近読んだブログを通じて自分が感じたことや考えたことを書きます。