共働きにとっての小学校生活-②フルタイムという選択

昨日から、我が家の学童選びや、小学校6年間の生活を通じて感じた「共働き家庭にとっての小学校生活」について書いています。共働き家庭の一事例として読んでいただいて、自分と合うところだけを参考にしていただけるといいと思います。

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今日は、そもそも論として「フルタイムで働くかどうかの選択」について書きたいと思います。

 

 

いろいろな学童を見学しながらも頭をよぎるのは、私はこのままフルタイムで仕事を続けていくのだろうかということでした。

 

私は企業研究所に勤めています。娘が3歳になるまでは会社に時短勤務を申請していましたが、結局は全然仕事が終わらずに時短はほとんど機能していませんでした。息子が生まれたのは2014年でちょうど「働き方改革」と言われ始めた頃だったので、娘が生まれた頃に比べると状況が変わってはいましたが、再び時短勤務を申請したとしても毎日コンスタントに早く帰ることは期待できないと想像できました。もしも、子どもの生活に合わせて早く帰りたいのならば、職を変えるしかない状況でした。

 

大学などの研究職の非正規雇用は結局フルタイムと同じかそれ以上の労働時間が求められるため、研究職として非正規雇用にうつっても労働環境の改善は望めません。しかし、大学の非常勤講師のような仕事に転職すればいわゆるパートタイムぐらいの労働時間で勤務することができます。いくつか周辺の大学の非常勤講師をあたりました。6年前はちょうど情報学部の枠が増えはじめたところで、非常勤でいいならなんとかなるかもという感じのお返事をいくつかいただきました。

 

 

一方で、先輩ママに相談したら、「いけるとことまでやってみて、無理だと思った時に辞める判断をしても遅くはないんじゃない」という返事をくれた方が大半でした。みなさん「でも、家庭によっても本人によっても生き方はいろいろだから、自分は後悔しないと思う選択をすればいいよ。」とも言ってくださいました。

 

かなり悩みました。

 

しかし、小学校以降の生活についてはまったくわからないため自分ではどうにも判断がつきません。そこで、「いけるところまでやってみて、無理だと思った時に辞めたら」という助言に従い、とりあえず仕事復帰して、後のことは後で考えようという気持ちで結論を先送りにしました。娘の小学校入学後もとりあえずフルタイムの正規職員として働き続けてみることにしたわけです。

 

 

 

娘が小学校に入学する前(娘が年長の時)に、働き方を相当悩んでから6年が経ちました。今ではひとりの女性として「働く姿」を娘に見せられていることは娘にとってはプラスの面が多く、あの時フルタイムで踏ん張って本当に良かったと今は思っています。

「踏ん張って」と書きましたが、正直、踏ん張らないとフルタイムで働いていくのは無理でした。数日後に書く予定ですが、小学校生活の中で多くの壁がありました。これらを乗り越えるためには「踏ん張る」必要がありました。

 

娘が学校から帰ってくる15時半です。私が働かずに家にいれば「おかえり」と迎え入れてあげられるでしょう。でも今は、私の帰宅は19時~19時30分ぐらいです。娘は18時ごろに自分で学童から帰宅して、1時間半ぐらいはひとりで過ごしています。15時半以降は娘は娘で友達との濃密な時間を過ごしているし、19時すぎには家族で合流して夜の時間は過ごせています。土日も一緒に過ごします。私が娘を想って辞める必要は全然なかったと思います。

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それからもうひとつ。「正規職員でよかった」と思うことが、娘の小学一年生の夏に起こりました。ここには詳しくは書きませんが、娘の小学一年生の夏(息子の育児休暇をあけて仕事を再開してすぐ)に私は病気を患ってしまい、少し仕事に行けない時期がありました。肉体的な疾患でした。あの時に仕事に行けない状態でも許されたのは、私が正規雇用だったからだったと今でも思います。結果的には半年弱の通院で以前と同じように働ける体に戻りました。でも、あれがもし非正規雇用だったら、間違いなく私は職を失うしかなかっただろうと思います(特に大学の非常勤講師は、誰かが授業してくれなければ困るので、私が授業できない状態なら私は自ら仕事を辞めていたと思います)。

 

住んでいる地域によってもさまざまかもしれませんが、私の住んでいる地域では、小学校の教室を見回してもフルタイムで働いている母親はそんなに多くはありません。クラスで公的/民間の学童を利用してフルタイムで働いていらっしゃる方は、30名クラスで4~5人といったところです。逆に、パートタイムで働いていらっしゃる方はとても多いです。小学生に上がったのを機に仕事を再開される方が結構いらっしゃるようで、はっきりした数字は分かりませんが、娘の学校で全く仕事をされていない方は30人クラスの5~10名だろうと思います。つまり、クラスの3分の2以上の方は何らかの形で仕事をされています。子どもが小学生になるとひとりで留守番もできるし、そこそこ働きやすいのだろうと思います。

 

私自身は、現在の働き方をいつまで続けるんだろうと思うことが今でもあります。その時々で自分の最良と思える選択をすべきだし、一度の人生、後悔しないように生きたほうがいいと思っています。子どものためというよりは、自分の第二の人生に向けて、別の職への転職を考えることももちろんあります。ただ、私自身はなんでも精一杯やりたい人なので、どんな仕事を選んだとしても、仕事も子育てもこれからも全力で取り組んでいくと思います。もちろん、健康あってのことですけどね。でも、子どもたちもそれを応援してくれているし、それぞれがそれぞれの人生を頑張ることが家族の幸せ最大化の方法だと思っています。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。明日も引き続き、小学校6年間の生活を通じて感じた「共働き家庭にとっての小学校生活」について書きたいと思います。

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