「この漢字を覚えるために書いていい回数は2回だけね!」

今日は、勉強方法について最近読んだ記事をご紹介しながら、自分なりに考えたことを書きたいと思います。

 

ご紹介したいのは「教育系Youtuberの葉一さん」のYahooへの投稿です。

news.yahoo.co.jp

 

「記憶に残す」という本来の目的が「ノートを埋める」という単なる“作業”になってしまうと本末転倒。

勉強時間がただただ書くことに費やされてしまうことになってしまいます。 そこで、私が塾で実践していたのが「書いていい回数を制限する」というやり方。例えば、「この漢字を覚えるために書いていい回数は2回だけね!」のように声かけをします。驚かれる方もいますが、このように「2回で暗記しよう」という明確な目標設定をすると、子どもの集中力はぐっと高まります。「どうやったらその回数でこの漢字を覚えられるのか」に重点が移るので、「漢字を書く」という “作業”から解放され、「漢字を覚える」という本来の目的意識に集中できるようになるのです。

 

 

 

みなさんや、みなさんのお子さんは、英単語や漢字どんな方法で覚えますか?

 

 

書いて覚える派でしょうか?

聞いて覚える派でしょうか?

見て覚える派でしょうか?

 

 

私自身は断然「聞いて覚える派」の人間です。あとは「分解して」覚えることも多い人間です。漢字などは分解して覚える方が覚えやすいです。漢字は部分に分解して唱えながら覚えてきました。英語の単語もいくつかの部分に分解して覚えます。綴りには意味があるので、分解すると覚えやすいと私は思います。英単語は発音から覚える人も結構いますよね。覚え方は人それぞれだと思います。

 

このブログには時々書いていますが、我が家の家族はある種の特性を持っていると自分たちで認識しています。さまざまな特性について勉強すればするほど、「その人に合ったやり方」があると考えるようになりました。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

 

人それぞれ脳の構造が違うわけですから、物事を覚えるのも「書いて覚える」のが最適なわけではありません。

 

 

もちろん書いて覚えることが向いている人もいます。

 

でも、「書いて覚える」のはあくまで「覚える方法のひとつ」であって、最適な記憶方法は人によって違います。生まれながらの脳の構造の問題なので、「書くのが嫌でさぼっているだけじゃないか」というのは違うし「書いていればそのうち覚えていく」というわけではありません。

 

 

また、「書いて覚える」とひとくちに言ってもやり方はさまざまです。

 

ノートに一行をびっちりと書いて覚えるのが覚えやすい人もいるでしょう。線の入っていない白い紙に書いたほうが覚えやすい人もいると思います。

 

私自身はノートに書くのはとても苦手です。うまく説明できませんが、精神的につらくなります。そんな状態では「いい学習」はできません。

私の場合は、コピー用紙のような線のない紙に書いたほうがいいです。もったいないと思われてしまうかもしれませんが、スカスカに書いたほうがなぜか頭に入ります。樹形図のように、関係を絵にしながら覚えることも多いです。

 

 

最近、あるブログで「英語の単語や漢字をびっちりとノートを敷き詰めるのが塾の宿題」というのを目にしました。

 

覚えることが目的ならば、覚え方は自由なはずなのに、なぜノートにびっちりと字を埋めて「宿題」として提出しなければならないのか。もちろんノートに文字をびっちりと書くことで覚えられる人もいるのでしょうが、その方法が合わない子どもにとってはその塾の宿題は単なる「苦痛な作業」にしかならず、結果何も残らないのに時間だけを無駄に過ごしてしまうことになるのだろうと思ってしまいました。

 

学校でもこの手の宿題はよく出ます。

 

その手の「宿題」を提出させると、先生にとっては分かりやすいかもしれませんね。親に対するアピールにもなるかもしれません。びっちりと字が埋めてあるノートを提出されればいかにも「勉強をしているような感じ」がしますし、少なくとも「時間を使った」ことは分かります。

 

漢字の宿題などは「綺麗な字を書く練習」のような意味もあるでしょう。でも、それなら何度も書かせなくても「一度だけでいいからとびきり綺麗な字を書いてね。あとは好きな方法で覚えておいで」というのでもいいように思います。

 

繰り返しになりますが、書いて覚えることができない子どもにとっては、ノートに書くのは単なる「作業」であって、「勉強(覚えていないものを覚える時間)」にはなりません。残念なことに、単なる無駄な時間を費やしてしまうことになってしまっているのです。

 

子どもによっては大きく字を書かないと文字が認識できない子どももいます。高学年の漢字練習帳のマスを4マス使って覚えると良いというのは、文字の認識が苦手な子どもに向けた勉強方法としてよく知られた方法です。

 

 

本当に人それぞれなのです。

 

ただ、日本では「集団授業」という形態をとっていて、なかなか個人にあわせた指導というのも難しい面もあるのかもしれません。でも、だからといって、「先生のやりやすいやり方」を取っていては、教育は一歩も前に進めないと思います。

 

 

ではどうすればいいのでしょうか。

 

葉一さんが書いていらっしゃるように「この漢字を覚えるために書いていい回数は2回だけね!」と言って集中力を高めるのはひとつの方法だと思います。でもそれはそれでやり方を指定してしまっています。繰り返し書いて覚えるタイプの子にとっては残念ですよね。

 

私は単に「明日テストするから明日までに覚えてきてね。」だけでいいのかなと思っています。

 

(短期的に記憶するだけではいまいちでしょうから正確には次の日だけでなく、1週間後、一カ月後にもテストをしてきちんと定着しているかを調べた方がいいのは言うまでもありません。)

 

 

言いたいことは、勉強のやり方は指定しないほうがむしろいいということです。やり方なんて人それぞれなのですから、自分に合った方法を自分で考えればいいと思います。

こんな方法もあるよ、あんな方法もあるよといくつか方法を示してあげることは参考にはなるかもしれませんね。でも、「文字をびっちり埋めたノートを提出するように」といった無意味な「作業」の勉強をしているようなら、やり方を見直したほうがいいのではないかと思ってしまいます。その子その子によって合ったやり方は違うので、やり方は任せてあげて欲しいと願います。

 

時々書いていますがニューヨークに住んでいる友人には「日本の教育は100年遅れている」とよく言われます。日本ももっと個人にあったやり方で学習を進めていけたらいいなぁと思います。

 

葉一さんのサイトはこちらです。

19ch.tv

 

今日も読んでいただきありがとうございます。明日は、先週、大学生のメンターをして感じたことを書きたいと思います。

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