先日、私が所属する情報系の学会がありました。年に一度の一番規模の大きな学会です。
その学会の中の企画で、メンターとして何人かの女子学生さんと個別にお話しさせていただく機会がありました。ひとりあたり10分程度だったと思いますが、オンラインで十数名の学生さんと1対1でお話しさせていただきました。「女性研究者と雑談をする」という企画に自ら申し込んできた学生さんたちなので、何かしら聞きたい内容や話す内容を考えてきている子どもがほとんどでした。中には完全にオープンで特に何か話したいことがあるわけではない学生さんもいらっしゃいましたが、その時は、「大学院進学をどう考えているか」とか「研究どう?」とかいうところから話を始めてみました。
私自身は出産が遅かったので、歳のわりに子どもたちは小さいのですが、大学生は私にとっては子どものような存在です。学生さんにも何か実りがあるといいなと思いながら、親のような気分でお話しさせていただきました。
時々ブログに書いていますが、こんな風に学生さんとお話しすると、私自身、自分の子育てに生かすことのできる内容を聞けることもあります。まさにwin-win とはこのことだなと思いつつ、楽しくお話しさせていただきました。
ブログを読んでいる方にも参考になる話があるかもしれないと思うので、今日から数日に分けて、メンタリングのときに話した内容や考えたことを書いていきたいと思います。
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冒頭でも書いた通り、私が参加させてもらったのは「女性研究者と雑談をする」という女子大学生向けの企画でした。私以外にも大学の先生をされている方もいらっしゃいましたし、企業で開発寄りのお仕事をされている研究者の方もいらっしゃいました。
今日は、私が話した学生さんの中で、最年少だった学生さんとの話を紹介します。
私「はじめまして」
学生さん「こんにちは」
私「何年生ですか?」
学生さん「4月から大学二年生になります」
私「若っ!」
学生さん「笑」
私「今、大学一年生ってこと?」
学生さん「はい」
私「そっかー。若いねー。」
学生さん「そうですか?」
私「うん。この会に参加してるのって、大学院生がほとんどだよ。まだ一年生なのにどうやってこの会を知ったの?」
学生さん「情報分野といってもいろんな分野があるので、どんな方向に進むかをまよっていて。情報の大きな学会があるんだなと思って学会のプログラムを見ていたら、女性のメンタリングの会があるって書いてあったから、申し込んでみたんです」
私「そうなんだ。すごいね」
学生さん「?」
私「だって、自分でプログラムを見て、申し込みもしてみたんでしょ。普通はなかなか勇気出ないよ。行動力が素晴らしいと思う」
学生さん「(笑顔)」
私「学会も聴講しているの?」
学生さん「はい。春休みで時間もあるので、結構聞いています」
私「何か興味があるセッションあった?」
学生さん「・・[その子の興味なのでここでは伏せておきます]・・とかは、楽しそうだなって思いました」
私「そっかー。大学にそんな研究やってる研究室はありそう?」
学生さん「まだよくわからないんです」
私「そうだよね。まだ授業聞いているだけだもんね。」
学生さん「はい」
私「授業もオンラインだったんでしょう?」
学生さん「そうですね。まだ何回かしか大学には行ってないです」
私「大学二年生になったら学校行けるといいよね」
学生さん「そうですね。」
【しばらく雑談。雑談の中で大学名も聞きました】
学生さん「あの、研究室ってどうやって選ぶんですか?」
私「時期が来たら、大学の先生から研究室紹介の授業があると思うよ。あとは、研究紹介のサイトを見て、自分に合うなって思うところを選ぶんじゃないかな。[その子の興味]で(その子の大学名)だと、〇〇先生とかいるはずだよ。学科ってどこなんだっけ?もしかしたら学科が違うかも?よくわかってないんだけど」
学生さん「私、学科がまだ決まっていなくて」
私「なるほど。"総合大学あるある"だね」
学生さん「そうなんですよね。だから、どこに進めるかよくわからなくて」
私「それ困るよね」
学生さん「そうなんですよ」
私「今のうちに、どこの学科にどんな先生がいるか調べたほうがいいよ。間違えるとやりたい勉強やれないと思うから」
学生さん「そうですね」
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ざっくりとですが、こんな感じの会話でした。
まず一歩を踏み出すことで、得られる情報もあるし、開ける世界もあると思います。学生さんが自ら行動しているところは、本当にすごいことだなと思います。こうやって一歩踏み出す子どもに育つにはどうしたらいいのかな、などと考えつつ、自分の子育てを振り返りながら学生さんと話しをしていました。
こういう時間は私にとっては本当に貴重な時間です。
今日も読んでいただきありがとうございます。明日もメンタリングの話について書きたいと思います。