先日、私が所属する情報系の学会がありました。その学会の企画で、メンターとして何人かの女子学生さんと個別にお話しさせていただきました。ひとりあたり10分程度だったと思いますが、オンラインで十数名の学生さんと1対1でお話しました。
昨日から、その時のことを少しご紹介しています。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
昨日紹介した子は、私が話した中では最年少でした。次に若かったのは「春から大学四年生」で、「ちょうど配属の研究室が決まったところ」という学生さんでした。
学生さん「こんにちは」
私「はじめまして。何年生ですか?」
学生さん「〇〇大学の3年生です」
私「春から4年生?」
学生さん「はい」
私「配属される研究室はもう決まったの?」
学生さん「はい。ちょうど配属されたところです」
私「そう。希望の研究室に入れたのかな?」
学生さん「はい、第一希望に決まりました。」
私「よかったね。研究室ってどうやって選んだの?」
学生さん「私、AO入試だったので、その時にも"こんな世の中をつくりたい"っていうことを志望動機に書いたんですけど。その時にいろいろしらべて、もし大学入れたら〇〇先生の研究室に行きたいなって決めていたので、そのままそこを希望した感じです」
私「そうなんだ。高校生の時から行きたい研究室が決まってたんだね。すごいね」
学生さん「でも、◯◯先生、人気だから大変だったんですけど」
私「研究室の希望通るのって成績順?」
学生さん「はい。」
私「でも、AO入試ってことは賢いってことじゃん。」
学生さん「いや、やっぱり後期試験受けて入ってきた子の方が、勉強はできます」
私「そうなの?でも、光るものがあってそれに先生たちは期待してるんでしょ」
学生さん「そうだといいですけど」
私「それに、ちゃんと希望の研究室に入れているし、すごいよ」
学生さん「はい、頑張りました・笑」
私「順調だね。ここから先は成績とか全然関係ないから。楽しくやれるといいね。」
学生さん「そうですね。ただ、研究室にやっと配属されたところでなんなんですけど、最近ちょっと悩んでて。大学で卒業するか、大学院に進むか、どっちにしようかなって」
私「そっか。どうしたいって思ってるの?」
学生さん「やりたい研究があって大学にきたけど、まだ授業しか受けれてないので、できれば大学院も行きたいなと思うんですけど」
私「うん。何か悩む要素があるの?」
学生さん「出産遅れるな、とか」
私「あぁー。女子はやっぱりそこは気になるよね。でも、いまどき、22で卒業しなくても、24で卒業できれば十分若いんじゃない?」
学生さん「そうですかね」
私「30でも若いと思うのに」
学生さん「そうですか?」
私「私、ひとり目の子ども産んだのは(ひとりめの出産年齢)だよ。そのあと、(ふたりめの出産年齢)で、もうひとり産んだの」
学生さん「そうなんですね」
私「出産のことはあまり気にせずに、自分がやりたければやればいいと私は思うけどな」
学生さん「そうですか?」
私「そうだよ。おうちの方が心配してるの?」
学生さん「いや、親は何も言わないんで、大丈夫です」
私「そっか。ならいいんじゃない?」
学生さん「進学するか悩みませんでしたか?」
私「私はね、大学院の後期(大学院に2年間行った後、さらに3年間大学で過ごす)は勇気がなくて進学できなかったんだ。それこそ人生詰んだらやだなとか思っちゃって。それで、社会人になってから後期に行ったよ。」
学生さん「社会人ドクター?」
私「そうそう。行ってた大学ではなくて、別の大学に編入できたし。仕事しながら通ってたよ」
学生さん「なるほど。」
私「ドクターはあれだけど、大学院の前期は別に悩まなくていいと思うよ」
学生さん「そうなんですね」
私「うん。みんな普通にやれてる」
学生さん「そっか」
(略。その後も雑談をしました)
男性も「子育てに参加している」人はたくさんいらっしゃいますが、実際に自分のお腹に子どもがくるかどうかの違いは大きく、働く女性にとって出産はライフイベントとしてとても大きいことだと思います。でも、それを現実として受け止めて悩めていることは素晴らしいなと感じました。私が学生の時はそんなことは特に考えていませんでしたね。その日暮らしの人間からしたら、先を見れることってすごいことだなぁと思います。
昨日書いたことの繰り返しになってしまいますが、何かを悩んだときに自分で情報を取りに行って、小さなことでもいいから素直に聞いてみることができることは本当に素晴らしいと思います。一度勇気を出してみると次もやれるようになる。そういうことの積み重ねなのかなと思います。一歩踏み出す勇気を持てるように、そして自分で考えて行動できる子になるように、自分の子どもたちをのびのびと育てて行けたらと思っています。
今日も読んでいただきありがとうございます。明日は大学院から編入した学生さんの話を書きたいと思います。