先日、私が所属する情報系の学会で、メンターとして何人かの女子学生さんと個別にお話しさせていただく機会がありました。今日もその時のことをご紹介したいと思います。
昨日までのブログはこちらにあります。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
今日ご紹介するのは、春から大学院生という子と話した内容です。
私「こんにちは」
学生さん「こんにちは」
私「何年生ですか?」
学生さん「春から大学院に入ります」
私「そう。研究室をそのまま上に上がるの?」
学生さん「いえ、私、大学入試で失敗しちゃって。〇〇大学に行ってたんです。大学院で入試受けて、春からは〇〇大学に行きます」
私「そうなんだね。研究室ももう決まってるの?」
学生さん「はい。面接の前に先生とも面談させてもらって、受け入れてもらえそうだったから受験したってのもあります。」
私「そっか。よかった。何か心配なことある?」
学生さん「心配っていうか、女性が働いていくのってどんな感じかなって思って」
私「そうね。周りに働いている女の人っている?」
学生さん「・・・いませんね。先生とかも男の人ばっかりですし、母親も専業主婦なんで」
私「そっか。私は今子どもが2人いて、春から中学生と小学生なんだけど、上の子が2歳とか3歳とかの時が一番、仕事やめたほうがいいのかなって思ってたかなぁ」
学生さん「どうしてですか?」
私「子どもに、母さんはどうして働いてるのって毎日のように聞かれた時期があってね。今考えるとただの「なぜなぜ」の時期で、子どもとしてはあまり深い意味はなかったと思うんだけど、私、子どもを保育園に預けてなんで働いているのかなぁって思って悩んでた時があった」
学生さん「そうですか」
私「でもね、今は働いてて良かったなって思ってるよ。上の子は女の子なの。近くで”働く女性”を見せられていることは、いいことかなって、思ってる」
学生さん「いま、中学生?」
私「うん。春から中学一年生。最近は在宅も多いし、私の仕事の様子をより多く見るようになったよ。」
学生さん「家事とかはどうしてるんですか?」
私「実家は遠いから、何とか工夫して自分たちでやってるよ。完璧ではないけど、まぁ、なんとかなるよ」
学生さん「でも、大変ですよね?」
私「どうなのかなぁ。主婦の方がやれないかなって思う気持ちもある。自分の母親は主婦だったけど、あんな風にカンペキに主婦はやれないから、私は働くしかないなって思ってるよ」
学生さん「たしかに。主婦も大変そうですよね」
私「だよね。.....引っ越しはもう終わったの?(※もともとの大学と、編入したという大学院の場所がまったく違う場所だったので、聞いてみました)」
学生さん「はい、もう新居に引っ越しました」
私「そう。新しい環境にこれから慣れてかなきゃだよね」
学生さん「まぁ、そうですね」
私「なるようになる?」
学生さん「はい、そう思っています」
私「社会人になってからも同じだよ。あー、社会人になったなぁ、結婚したなぁ、子どもができたなぁ、子どもが大きくなってきたなぁ、とか、ちょっとずついろんなこと変わってきて、その時その時でいろいろあったけど、なるようになってきたなぁって。」
学生さん「なるほど」
私「大学院で編入したでしょ?それってすごいことだと思うよ。何も考えずに上に上がる子も多いから。その時その時で自分がいいかなって思う方を選んでいけば、なるようになるよ。自分で決めて選べば、どの道も正解だと思うし。」
学生さん「ふむ」
私「その時は大変だけどね。悩むし、よくわからないし。でもまぁ、どれかを選んで生きていくしかないわけだから、自分として後悔しないようにしたらいいと思うな」
学生さん「やっぱり、自分もがんばってきたし、働くのもちゃんとやれるならやりたいなって思いますね」
私「なるようになるよ、大丈夫。」
学生さん「そうですね。」
私「今日、申し込んでくれてありがとうね。どうやってこれを知ったの?」
学生さん「研究室の先生が教えてくれました。女子私ひとりだけなので」
私「そっか。女子少ないよね。頑張ってね」
学生さん「はい。ありがとうございました。」
私「こちらこそありがとうございました。」
私が仕事と家庭の両立に悩んでいたころのことを書いたブログはこちらにあります。
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私も男性の中ですごしてここまできました。今も部署を見回しても女性は私ひとりですし、いびつな社会構造の中で生きているなぁと思います。実際にひげが生えてくるんじゃないかと思うぐらいに意地を張って男性のように生きていかなければと思った時もあったけれど、今は、女性だからこそできる仕事もあると思っています。コロナで働き方は変わりましたが、男女格差という意味では、残念ながら正直、世の中はそんなに変わっているとは私は思えません。それでも私が社会に出た頃に比べると多少はましなのかもしれませんけどね。それでもなかなか壁は厚いです。
いろんな壁があるのは事実ですが、学生さんには、その時その時を精一杯生きてもらえたらと思います。私自身もそうありたいです。
今日も読んでいただきありがとうございます。明日は娘の最近の家事について書きたいと思います。