今日は予定を変更して、昨日紹介した英語の教材の補足を書きたいと思います。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
昨日のブログに、ネエサンからこんなコメントをいただきました。
新小1&新中1の生活スタート-⑧娘の英語学習の様子 - 研究職ママの子育ち日記~子どもの学び方を考える~
もしお嬢が今中学生だったら 今日のブログを読んで即買ってます!!ところで今年度から英語が激ムズになってる事をどのくらいの親が知ってるのかな。。少しでも躓く子供が減るといいな。。
2021/04/22 08:12
私もブログをやっていなかったら、英語の学習内容が変わることを知らなかったかもしれません。はてなをやって情報に触れることで知ることができました。いろいろな情報を提供してくださるブロガーの皆さんには感謝しています。
具体的にどのように変わるのかはこちらのニュース記事が分かりやすかったので、気になる方はこちらをご覧ください。
私自身は教育の専門家ではありませんし、ひとりの中学生の一般的な保護者です。もしかしたら実際の学校の様子を知りたい方もいらっしゃるかもしれないと思うので、保護者視点で感じる変化について情報をまとめておきます。
変化1:単語が増えたことについて
上のニュース記事によると、高校3年生までで最大で2000単語が増えることになります。
これまでの学習指導要領で目標とする英単語数は、中学校で1200語、高校で1800語、高校卒業時で計3000語でした。新しい学習指導要領では、小学校で600語~700語、中学校で1600語~1800語、高校で1800語~2500語、高校卒業時で計4000語~5000語と、最大で2000語も増えることになります。
それが途中の学年(例えば現在の中学2年生など)にも影響し、一気に勉強しなければならない単語が増えます。もちろん浪人生も要注意ですね。
中学1年生の教科書には「小学校で習った英単語」ということで、小学校の教科書に出てきた単語が載っていました。
たしかに小学校の英語の教科書に出てきてはいたけど、飛ばしたページもあったし、小学校では会話の練習がほとんどで書く練習なんてまったくしなかったのに、あれでもう習ったことになってるの( ゚Д゚)!と驚きですが、それが現実です。「小学校で英語をやっても、どうせ中学校になったらまた繰り返してやるだろう」と思っていたら、もう学んだことになっているのですから、びっくり仰天です。我が家は甘く見てしまっていたと思います。どうか小学生の保護者の方はご注意ください。
中学校からは単語帳を持って帰ってきました。あんまりジロジロみると娘が嫌がるのでさっくりとしか見ていませんが、手で隠れるほどの細長いドリルで、1ページに4-6個単語が載っていました。あの厚さは経験的にちょうど2500語ぐらいが載っているのだろうと思います(小学校と中学校で習う単語を足すと2500単語ぐらいになります)。
娘の場合はこれまで書く練習を全然やっていなかったので、英単語は全然書けません。これから気合いを入れて覚えていくのだろうと思います。
変化2:文法が増えたことについて
単語だけでなく、学ぶ文法も増えました。これまでは高校一年生で習っていた仮定法などを中学3年生で習うようになるようです。
私の時代と比べるのも失礼ですが、私が英語を習った時は、アルファベットの次のページはこんな文章が載っていたと思います。
Hi, Nancy!
Hi, Takashi!
How are you?
I'm fine. Thank you. How about you?
I'm fine.
細かい言い回しは違うかもしれませんが、こんな感じの会話文だったと思います。
しかし、こんなあいさつの練習はさっくり飛ばされて、娘の教科書には助動詞だとか疑問詞だとかがじゃんじゃか出てきます。小学校ではたしか過去形は教えていないので、現在形で表現できる内容ばかりですが、それでも疑問文とか助動詞とか省略形とかいろいろな要素がギュッと詰まった例文が載っています。
さらに変化したのは、文法を教える気がない雰囲気の教科書であることです。フレーズごと頭に入れさせるという意図なのかな?と思います。
英語は感覚で話すようにはなると思いますが、感覚では文法の問題はなかなか解けるようにはならないと日本人の私は思ってしまいます。それなのにきちんと教えてもらえてないままに教えてもらったことになってしまっているのです。
きっと何もなければ混乱してしまっただろうと思います。我が家の場合は塾の先生が「まずはこちらに取り組みましょう」とこちらの問題集を奨めてくださいました。
注:この問題集は、英語ができる子にはオススメしません。はじめから学びたい子のためのインプット教材です。
演習量として十分かと言われればやや疑問ですが、この本ひとつで他に何もなくてもその学年の英語がイチから学べるようになっています。サクサク終わるので、娘は塾で1日に3~4単元ずつをサクサクとやっているようです。数回繰り返せばきっと中1の文法は頭に入るでしょう。
中2や中3のものもあります。ただ、くどいようですが、この問題集はまだその学年の内容を学習していない子のための教材です。何も知らない子が段階を踏みながら無理なく勉強できるように問題集が校正されているので、すでに学習している子には冗長すぎる内容だと感じてしまうとおもいます。まだ学習していない子に対しては本当にいい教材だと思いますので、ぜひ手に取ってみてください。
また、問題集を買う際の注意点は、新しい学習要項では文法などを習う学年が変わっている、という点です。例えば新中3の場合、まだ習っていない内容が「中2英語をひとつひとつわかりやすく」に降りてしまっています。具体的には、中3のひとつひとつわかりやすくには「仮定法」などのこれまでは高校で習っていた内容は入っていますが、「現在完了形」のようにこれまで中3で習っていた内容はこちらの問題集には含まれません。新しい学習指導要領では中学2年生で習うことになっているので、「現在完了形」などは中学2年のドリルに載っています。
つまり、新中3であれば中2と中3、新中2であれば中1と中2の問題集を買う必要が出てくると思います。ひとつ下の学年のドリルを買う場合は、自分がすでに習得している単元も載っていると思うので、その部分は飛ばして取り組んでもいいと思います。
冒頭に書いた通り、教科書には疑問文や助動詞など一気にいろんな内容が出てきますが、この問題集は「be動詞→一般動詞→否定文の作り方→疑問文の作り方」のようにひとつひとつ丁寧にステップを踏みながら無理なく学べるようになっています。塾に行かずに家庭学習をしている子、あるいは、週に1~2回しか塾に行っていない子で家庭で勉強をする余力のある子にはオススメの教材だと思います。
学校のワークで学べればそれが一番いいのですけどね…。一度体系だてて勉強するにはこの問題集が良いのではないかと思います。
ひめぐまさんの娘さんは中1の夏にこの問題集をやったと以前書かれていました。学校の勉強が進む時期には、学校のワークや教科書や塾の教材などで手一杯になってしまうかもしれないので、夏休みのように時間のある時に一気にやるのもいいと思います。
大学の共通テストの英語では、リスニングとリーディングの配点が半々になったりと、私たちの時とは英語学習の様子がずいぶん変わってきています。自分自身は大人になってからTOEICの勉強をして、自分なりに口コミを読んで良い問題集を買ってみたりもしました。今の子は自分で検索もするし口コミも読むとは思いますが、本当にいい教材はそんなにはたくさんはないと思うので、もしお子さんが迷っていらっしゃるようならオススメしてみてください。
いずれにしてもこの大変革期に中学生・高校生のみなさん。そしてこれから中学生になる小学生のみなさん。まずは一歩ずつ。足元を固めればきっと大丈夫だろうと思います。我が家もまだ中学生活始まったばかりなので手探りですが、これからも何か情報があれば書いていきたいと思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。明日は、娘のお弁当作りの話を書きたいと思います。