それぞれのタイミングでの育ち方

昨日、徳島県に住んでいる女の子がスタンフォード大学に進学する話をご紹介しました。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

このブログに、shitantan(id:shittantan)さんからこんなコメントをいただきました。

「自分を認めてくれる場所を探して」 - 研究職ママの子育ち日記~子どもの学び方を考える~

私もこの女子高生の記事を読み、ツイッターも少し覗いてみました。典型的な「優等生」という印象とも違い、何かパワフルさを感じました。子育て、子供の教育について、何か新しい感覚をおぼえました。

2021/06/10 12:55

b.hatena.ne.jp

 

実は私もこの子のtwitterを覗いてみました。

未成年の子の個人のアカウントの掲載なので少し迷いましたが、「記事にあった本名+twitter」で検索すると、あっさりtwitterが見つかったことと、良い内容なのでご紹介させていただきたいと思います。

 

本当に、エネルギーが素晴らしいです。twitterの文面を読んでいるだけでも、彼女のキラキラした感じが伝わってきます。

 

↑のふたつ目のtwitterに添付してあった資料にはこんな言葉が載っていました。

私自身、前例のない孤独な海外大受験生活の中で、先輩や戦友との出会いを通して少しずつ見えてきた光を必死に追いかけていました。あなたの孤独、ぶつけてください。その先に見える光を一緒に探しましょう。

 

スタンフォードに合格するまでにも、合格した今でも、きっといろいろなことがあったのだと思います。不安な気持ちもきっとたくさんあるでしょう。それでも、手探りで光を探していったのだと思います。自らが動かなければ何も始まらない世界だと思うので、自ら動いて一歩一歩前に進んでいけた彼女は本当に素晴らしいと思います。

 

入ってからが大変なシステムなので、大学入学後はもっと大変かもしれません。ただ、プラスはあってもマイナスはない世界です。

 

プロセスの中に必ず学びはあるし、すべてが自分の糧になるのですから。

心から応援しています。 

 

 

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さて、今日の本題は、予告通り息子の「あさがお」の話です。

 

4月下旬に、息子が現在の2年生から「あさがおの種」をもらって帰ってきました。現在の2年生が1年生だった時に育てたあさがおから取った種を、今年の1年生にプレゼントしてくれたのです。

 

娘が一年生だった時も種を取って学校に持っていきました。きっと毎年恒例の行事なのですよね。

 

ただ、去年の今頃は、新型コロナウイルスの影響で、私たちの住む地域では5月末まで学校は休校でした。去年の一年生は、4月にあさがおの種だけもらって、各自が自宅で育てたと聞いています。そんな中で採取してくれた種や、当時のことを思い返すと、2年生から受け継いだ種をとてもありがたく感じました。

 

あさがおの種(4個)は、とても丁寧に書かれたお手紙の中に入っていました。

f:id:selfmanagementforkids:20210605155701j:image

 

息子「この種は、じょうきゅうせいからのプレゼントで、家で植えてもいいんだって。先生がみんなに配ってくれた(※例年は2年生が1年生に渡すイベントもあるのですが、今年は中止になりました)」

私「学校で育てないの?」

息子「学校で植えるのは、お店の人が育てた種なんだって。これは2年生の子が育てた種だから、学校では植えずに、家で育てたい人だけ育てるんだって」

私「そうなんだ。」

 

 

その週末に、2年生から受け継いだ4つの種を植えました。

 

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種を植えてから10日ほど経った頃、4つのうちひとつだけが芽を出しました。

 

発芽の確率25%。市販の種は発芽率がかなり良いようですが、その子孫となるとそうでもないのかなぁと思っていました。

 

 

 

その後(ゴールデンウィークをあけた頃だったと思います)、今度は「学校で植えたあさがおの種のあまり」を3粒持って帰ってきました。

 

 

息子「これも家で植えてもいいですよって」

私「学校でもあさがお植えたの?」

息子「うん、植えたよ。種がみっつ余ったから持って帰ってきたの」

私「どうする?」

息子「植えたい」

私「そっか。じゃ、また土を買ってこなきゃ。お休みの時にやろうか」

 

そんな会話をして、「あまりの種」も週末に鉢に植えました。

 

こちらは、10日ほど経って、3つすべての種が芽を出ました。発芽率100%。さすが売り物の種は違います。

 

こうして、

  • 2年生にもらったあさがおの鉢(1株発芽) と、
  • 学校で植えたあまりの鉢(3株発芽) を、

2つ並べてウッドデッキで育て始めました。

 

 

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5月25日頃。

 

2年生からもらったあさがおの鉢から、ひょっこりと新しい芽が出てきました。そして、さらに数日後にもうひとつ新しい芽が出ました。さらに驚くことに、その2日後にまた新しい芽が出てきたのです。

 

つまり、ずいぶん時間が経った後に時間差で芽が出てきて、結局、植えた4つの種のすべてが芽を出してくれたのです。

 

植えてから1か月ほどが経っていました。ネット情報では、あさがおは1週間〜10日で発芽するようです。でも、10日経ったころに発芽したのはひとつだけでした。「せっかく2年生から受け継いだ種だけれど、発芽率が低いのだろう、ひとつ芽を出しただけでもよかった」と思い、他の種の発芽は諦めていたのですが、結果的には4つすべて発芽しました。

 

長いこと常温で眠っていたので、あさがおの種は土の中に入ったことに気づくのが遅れたのかもしれません。

 

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左が2年生にもらった種を植えた鉢で、右が余った種を植えた鉢の昨日の様子です。左の鉢より右の鉢の方が後に植えましたが、右の方がなぜか大きく育っています。

f:id:selfmanagementforkids:20210605155307j:image

 

 

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左の鉢(2年生からもらった種の鉢)で、最後の4つ目が芽を出した時には写真を撮っておきました。まだ双葉が開いていない株があるので見づらいかもしれませんが、

  • 1ヶ月ほど前に芽を出した株が1株(一番奥)
  • 開いた双葉が2株(左側にふたつ)
  • まだ葉が開いていない株が1株(真ん中の双葉の右下にあります)

がわかるでしょうか。

f:id:selfmanagementforkids:20210606081439j:image

 

教科書通りに育っていく「お店の人が育てた種;学校で植えたあまりの種」のあさがおもいいですが、それぞれのタイミングで芽を出すあさがおたちも素敵だなぁと思います。

 

子育てにも通じるところがあるなぁと感じています。

 

息子は、学校に行く前に毎日あさがおの様子を見ています。土がしめっていたら「今日はお水はあげなくていいね」などといいながら、慎重に水をあげるタイミングを考えてお世話をしているようです。

 

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それぞれのタイミングで伸びていく芽たち。

 

もしもまだ双葉の状態の時に「入試」があると、試験自体は不合格になってしまうかもしれませんね。

 

でも、このあさがおの芽もきっと夏ごろには区別がつかないぐらいどれも大きくたくましく育っていることでしょう。

 

人生は長いです。一度就職したらそれで終わり、あとは安泰、という時代は終わりました。今の世の中は、大学に入ったら、就職したら安泰ではありません。ひとまず詰め込んで入試を突破するという方法もあるかもしれませんが、付け焼き刃ではなく生涯学び続けることのできる子どもを育てることができれば、もしかしたらそちらの方が価値が高いかもしれないと思っています。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。明日はこれを書いていて思い出したことを書きます。

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