新課程の英語の話-①小学校の英語は「英語に慣れる」ためのものではなかった話

今日から数日は、小学生以下のお子さんをお持ちの方に向けて、英語の新課程の話を書いていきたいと思います。

 

ご承知の通り、今年中学1年生になる学年から、英語の教育課程が大きく変わりました。

 

娘は現在中学1年生です。まさに教育課程が変わった初年度の学年にあたります。

 

娘の場合、小学4年生の時に少し英語の授業が始まり、小学5年、6年も英語の授業がありました。ただ、娘の通っていた小学校では、英語の歌を聞いたり、会話のCDを聞いたり、先生の発音をくりかえしてみたりと、「英語に慣れる」ような授業を受けてきました。

 

私自身は、

  • 小学校の英語は、英語に慣れるための「おあそび」で、
  • 中学校からはアルファベットからあらためて英語を学べるのだろう

と勝手に勘違いしていたのです。

 

ところが、それはまったくの勘違いでした。

 

 

中学になってから、教科書を配られて驚きました。

 

「小学校で習った単語」と数ページにわたって小学校の教科書に出てきた単語が載っていて、これらは

  • 読めて
  • 書けて
  • 使える

ものとして、中学1年生の教科書がスタートしていました。

 

これはそのページのごく一部です。

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以前のブログにも書きましたが、

  • これまでの学習指導要領で目標とする英単語数は、中学校で1200語、高校で1800語、高校卒業時で計3000語でした。
  • 新しい学習指導要領では、小学校で600語~700語、中学校で1600語~1800語、高校で1800語~2500語、高校卒業時で計4000語~5000語と、最大で2000語も増える

形で、学ぶ語彙が増えています。

 

 

小学校では600~700単語

です。

 

確かに、小学校で英語の授業はありました。

でも、歌を聞いたり、先生が話しているのをくりかえしたり、ちょっと使ってみようかとグループになってみたり、そういう授業だったわけです。

綴りを覚えたりすることは一切ありませんでした。

 

のんきな私は、これらの単語はきっと中学になってからあらためて覚えなおすのだろうと思って、 聞いて分かればOK、ぐらいの軽いノリで英語学習に取り組んでいました。

 

ところはそれは、まったくの勘違いでした。

 

 

繰り返しますが、「小学校で習った単語」と数ページにわたって小学校の教科書に出てきた単語が載っていて、これらは

  • 読めて
  • 書けて
  • 使える

ものとして、中学1年生の教科書がスタートします。

 

小学校の英語は、「英語に慣れる」ためのものではなかったのです。

 

教科書で見たことがあるものは、すべて「教えたこと」「学んだこと」にされてしまっているのです。

 

 

例えていうならば、これまでは、ひざ下までしか水が入っていないプールで、水鉄砲などを使って水遊びをしていたり、たまに、足がつかないプールに浮き輪をしてパシャパシャとバタ足してみたりしていたわけです。中学になってからは、顔つけから教えてもらえると、勝手に勘違いしていました。それが、いきなり足のつかないプールに浮き輪なしでほおり投げられたような感覚です。

 

おそらく中学の先生からしてみたら「習っていると聞いているよ」ということだと思います。小学校の先生はもしかしたら「慣れさせるためと聞いているし、本格的には中学から学ぶと思っているからまずは楽しくやるのが肝心」とおっしゃるかもしれません。

 

娘の通う中学は、半分ぐらいの子が小さい頃から英語教室に通っています。ECCなどの大手に通っている子もいますが、それよりもよく聞くのが、近くにある個人の英会話教室です。週に1度で月額1万2000円のお月謝の個人の英語教室で、多くの子がそこに通っています。知っていながら素通りしていた私は、本当に浅はかだったなと思っています。英語教室に通うかどうかの問題ではなく、「小学校の英語は英語に慣れるためのもので、中学になればアルファベットから学びなおせる」と勝手に勘違いしていたのですよね。それが大きな間違いだったわけです。

 

今日は、

「小学校の英語は英語に慣れるためのもので、中学になればアルファベットから学びなおせるというのは勘違い」

ということを、ぜひ知っていただきたいと思います。

 

明日からは、あらためて新課程の内容を書いていきながら、小学校の時に身につけておいた方がよいことについて書いていきたいと思います。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。明日はこの話題を続けます。できるだけ多くの小学生・未就学児の子どもをお持ちの方の目に留まると嬉しいので、ポチッとクリックしていただけるとありがたいです。

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