「できない線、やらない線を引かないこと」

8月上旬ごろに息子から聞いた話が「ちょっといい話」だったので、今日はその会話の記録です。

 

この日は、娘は部活、夫は仕事で出かけていて、食卓には私と息子のふたりでした。

 

こんな会話をしました。

 

 

 

息子「今日ね、指導員さんが、言ってたんだけどね、”できない線”はできるだけ自分ではひかないほうがいいんだって」

私「どういうこと?」

息子「できません、やりませんって、どっちも”せん”がついてるでしょ?」

私「せん?」

息子「できません、やりません、って」

私「ああ、うん」

息子「できません、やりませんって自分で線をひいちゃうと、本当にやれなくなっちゃうんだって」

私「へぇ」

息子「だから、できないかなって思っても、できませんって言わずにチャレンジしたりすることが大事だって。」

私「なるほどね」

息子「あとはね、めんどくさくてやりたくないなって思っても、やりませんって言わずに引き受けることも大切ですって」

私「いいこと言うねー。(指導員さんのうちのひとりの名前)が言ってた?」

息子「うん」

私「やっぱり」

息子「なんでわかる?」

私「だって(指導員さんの名前)が言ってくれそうだもん」

息子「ぼくもね、できませんって言わずに、頑張ってたから、バスケ結構うまくなってきたから。最近結構シュートも入るようになってきたから」

私「すごいじゃん」

息子「でしょ(どや顔)。サッカーはキーパーも結構やれるようになってきたよ」

私「シュート取れるようになった?」

息子「うん。でも、大きい子とやってると、ふわっと頭の上にシュートされて届かないの」

私「へー。大きい子は流石に上手だね」

 

 

この時は、この話で終わりました。

 

 

ただ、この会話をした後に、ひとりになって考えてみると、やってみようとチャレンジしてもやっぱりどうしてもできないことや、生まれながらにして不向きなこともどうしてもあるよなぁと思えてきて、後からお風呂でふたりでこんな会話をしました。

 

 

私「さっきの、できません、やりませんの話なんだけどさ」

息子「なに?」

私「やりませんの方は、とても大事だと思うの。面倒でもやっぱり誰かがやらないといけないことはあるし、それを引き受けることって大切だと思うからさ。」

息子「うん」

私「だから、やりませんって言わずに、もしもめんどくさいなって思っても進んでやるようにすることはいいことだと、母さんも思う」

息子「うん」

私「でもさ、できませんの方は、頑張ってチャレンジしてもやっぱりできなかったり、自分にはどうやったって無理だっていうこともあるかなぁと思って。人にはやっぱり得意なことと不得意なことがあるからさ」

息子「あぁ、その話もあったよ」

私「あ、そうなの?」

息子「うん。どうしてもできないことはあるから、それは無理しなくてもいいって。だけど、”できない線”は引かなくてもいいって。自分でできない線”を引いてしまうとそこで決まってしまうから、線は引かずに、”いったんほりゅう”にしとけばいいって言ってた」

私「なるほど。」

息子「大きくなるとできるようになることもあるからって」

私「そう。まぁ、時間が解決してくれるってこともあるかもね」

息子「うん」

 

 

余談ですが、”いったんほりゅう”の発音が怪しかったので、意味が分かっているかどうかをあとから確認したらきちんと分かっているようでした。保育園の先生は保育園児にあわせた会話をしてくれていたと思いますが、学童では1年生~6年生に向けて話があります。その中で、息子にとっては少し難しいことも、よく話を聞いて理解しているなぁと感心します(親バカ)。

 

子どもよりも大人の方が自分に線を引いてしまいがちな部分もあると思うので、息子が指導員さんから聞いてきてくれた話をしっかりと自分の心にとどめておきました。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。お盆休みもあっという間に終わってしまいました。また一週間頑張って行きましょう。

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