昨日と一昨日は、四年後(今の中学3年生が大学受験をする時)に「情報」という科目が大学入学共通テストの科目になるらしい、という話について書きました。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
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これに関して、uribou(id:uribouwataru) さんからこんなコメントをいただきました。
大学入学共通テスト「情報」がこの国を変える - 研究職ママの子育ち日記~子どもの学び方を考える~
子供が大学受験で浪人しているときに、丁度主題範囲の見直しとかかり、結果として受験がうまくいかなかった経験があります。情報戦は悲しいですが、対応できるか否かは、成否にかかわることになると思います。
2021/09/22 08:03
なるほど。貴重な体験談を教えていただきありがとうございます。たしかに、必要な情報を集めに行っていたとしても、どうしても漏れは起きてしまいますし、大事な情報を見落としてしまうこともありますよね。そのことが命取りとなってしまうこともあるとおもうと、情報を入手する側に重圧がかかります…。
「情報を入手する」のは基本的には本人だとは思いますが、
中学受験であれば、子どもは小学生。
高校受験であれば、子どもは中学生。
大学受験であれば、子どもは高校生です。
今や子どもはスマホを使いこなしているとはいえ、やはり情報を入手する能力に関しては親の方が上だと思います。
子どもがアクセスできる情報はどうしても限られますからね。
私自身は、「情報戦は嫌だから」と逃げていてはいけない部分もあるのだろうと、最近は自分の意に反しない部分もありながらも、「これが親の役目だ」と思ってできるだけアンテナを張るようにしています。
そんなのは子どもに任せておけばいい
という考え方ももちろんあると思います。
この辺りは、それぞれのご家庭の考え方があるでしょうし、本人のことだからと本人に任せるのも良い方法だと思います。
ただ、繰り返しになりますが、やはり情報を入手するチャネルは親の方が持っていますし、どうしても親の方が情報を多く入手できる環境にあります。情報を知っているのと知らないのとでは、行動が大きく変わる場合があるでしょう。
そして、この「情報戦」の度合いは、私たちが育ってきた時代とは明らかに違うというのが、最近強く思うことです。
ですから、たとえば子どもを誘って一緒に情報を調べてみるとか、子どもが調べる手助けを大人がするとかいうこともはじめはやってあげたらいいと思います(少なくともうちの子は適切な検索キーワードがあまり浮かばない様子なのでまだ手助けが必要です)。
例えば、小学校における英語学習の例もそのひとつでしょう。selfmanagementforkids.hatenablog.com
最近読み始めてくださった方のために簡単に話をまとめると「小学校の英語は実はお遊びではなかった」「小学校から英語をやるのは今や先取りではなかった」「小学校で出てきた英語は、書けて話せて使えるものとして中学校の英語がスタートする」という話です。
子どもが小学校の先生を信じて授業を受けている限りでは、「お皿の上に乗り切れない大量のみかん」を発見することは不可能です。
だって、
- 小学校までは書き写してもOK(指導要綱がそうなっている)
- 中学校になったら小学校で学んだ英単語は書けるものとして授業がすすむ(中学での新出単語も多いので、小学校の単語には返らない)
わけですから。
子どもが気づけずにいるときに、親がアンテナを張っておいて、もしも情報を得ることができれば、その情報を子どもに伝えてあげて、一緒に詳細を調べる(調べる手助けをする)ぐらいはやってあげてもいいのかなと、私は思います。(あくまでも私の考えなので、他の考えを否定するつもりはありません)
そして、昨日、満月ママさん(id:fukutsuno_toushi)から、こんな素晴らしい情報をいただきました。
高校の「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」では何を学ぶのか? - 研究職ママの子育ち日記~子どもの学び方を考える~
とてもわかりやすく勉強になります。私も気になっていて、大学入試センターの共通テストサンプルをチェックしていたところです。 <a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00040342.pdf&n=12_" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00040342.pdf&n=12_サンプル問題『情報』%E3%80%80問題.pdf
2021/09/23 18:09
なんと、すでに令和7年度の大学入学共通テストのサンプル問題のページが存在するのですね( ゚Д゚)
こちらのページに、本日時点では
- 地理総合
- 歴史総合
- 公共
- 情報
のサンプル問題が出ていました。
情報の問題はこちらです。
満月ママさん、貴重な情報をありがとうございます。
この問題を見る限りだと、プログラミングは疑似コード(実際のプログラムの形ではなく、人が読めばアルゴリズムが分かるように書かれた文のことを疑似コードといいます)しかないし、その他も、仮に答えが分からなくても選択肢から消去法で解けそうな問題もあるので、一通り勉強しておけばかなりの高得点が取れそうな問題に見えます。ただ、実際にはもっと難しい問題も出てきてしまうのでしょうかね。
現時点ではなかなか謎が多く、何とも言えません。
仮に今の中学生に言えることがあるとすれば「高校1年生から情報の授業は真面目に聞いて、定期テストもしっかり勉強しておくように」ということぐらいでしょうか。
他の教科の状況がよくわかっていませんが、仮に上のサイトに載っているサンプル問題が本当に本番の問題に似せて作られているとするなら、定期テストレベルとそう変わらない難易度なのではという気がします。(繰り返しになりますが、実際はもっともっと難しい問題が出るかもしれないのでよく分かりません…(; ・`д・´))
実際に受験に必要になるかどうかは、受験する大学や学科によるので分かりませんが、昨日も書いたように「知っておいて損はない知識」ばかりだと思いますので、教養として身につけておいても良いと思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。あと一日。頑張って行きましょう。