高校の選び方

今日は、昨日の話の続きです。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

昨日のブログに、情報Ⅱはかなり難しい、という話を書きました。

(私のブログを読んでくださっている方なら大丈夫かもしれませんが、念のため補足しておくと、情報Ⅱは今の中学3年生が大学入学共通テストを受ける時にもテストに含まれる内容ではありません。含まれるのは情報Iだけですし、必要かどうかは受験される大学に寄ります。詳しくはこちらにあります。)

 

こちらのブログに「名乗るほどのものではありません」様からこんなコメントをいただきました。

高校は義務教育ではないので、教育課程は各学校で定めることができますが、その場合、必履修科目は単位数を減じることができる場合はあれど、必ず設置しなくてはなりません。そして必履修科目には【共通必履修】とされる全ての高校で(全日制、定時制通信制、および普通科総合学科専門学科などのすべてにおいて)設置しなくてはならないものと【選択必履修】科目とに分かれています。(これは学校が選択して設置する、という意味の選択で、例えば芸術科目で音楽と美術の教員しかいない、という学校では、書道や工芸は設置しなくても違反しているわけではありません。)
そしてこれら必履修科目の先にあるのが(必履修科目を履修した生徒のみが履修することができる、という意味)【発展的な内容の選択科目】というものになります。

多くの方々にとって分かりやすいのは、数学の科目名かと思いますが、ほとんどの学校で1年生に数学Ⅰ、が設置されています。それは数学Ⅰが必履修科目だからです。そして大抵2年生で数学Ⅱがあるかと思いますが、実は数学Ⅱは必履修科目ではなく、発展的な選択科目、なのです。
但し、それは学習指導要領上のこと。各学校が、それぞれの学校でどの科目を必修科目にしているかは別問題です。

このような観点からすると、情報Ⅰ、は必履修科目ですが、情報Ⅱ、は発展的選択科目ですから、教えられる教員がいない、とか、わが校には情報Ⅱを履修する希望者がほとんど出ないであろう、と踏んだ学校は、情報Ⅱを設置しない、ということは可能です。(情報だけでなく、どの教科にもそれは当てはまり、科目によっては、施設設備がないから設置できない、ということもあり得ます。)

情報Ⅱ、がどれだけ大変な科目なのかは、素人である私には想像もつきませんが、プロでいらっしゃるブログ主さまがおっしゃるのであれば、大抵の普通科には設置されないでしょう。一部の総合学科や工業科のみ、かもしれません。

このように、高校では様々な科目が各学校ごとに設置されているのですが、入学前に教育課程を見て、判断して、受験する、ということはほとんどないかと思います。公立ならどこに行ってもほとんど同じ、ということは、実は本当でも嘘でもある、と私は思っています。
実際のところ、学習指導要領が定めていない科目を教育委員会に申請して、認められれば、設置することも可能だそうです。でも、苦労して設置しても、希望者がゼロであれば開講できない、ということもあるようですよ。こういう生徒が欲しい、集めたい、という学校側の思いが受験生や入学した生徒に伝わらない、ということでしょうか。

 

 

なるほど。詳しく教えていただけてとても勉強になります。

 

情報Ⅱが高校の授業として採用されるかどうかは高校によってさまざまなのですね。

 

金曜日に高校の情報の授業の様子を大学の学生さんたちから聞いたのですが、高校によって内容はいろいろのようでした。

授業の内容までは外からは分からないにしても、授業として「情報Ⅱ」が設置されているかどうかは入学前に外から分かる情報なのはありがたいですね。

 

 

高校は、教育課程を調べて選ぶのがいいと私も思います。

高校のホームページを見ると、だいたいの学校はカリキュラムをホームページで公開してくださっています(今、私が住んでいる地域の高校のホームページをいくつか見ましたが、来年度以降の教育課程についてはまだ未公表の学校ばかりでした。高校からの学校説明会などではすでに説明があっているかもしれませんし、更新されている学校もあるかもしれないのでお住まいの学校のホームページをご覧になってください。)。

 

例えばこんな感じです。これを見ると、どの学年で何の教科をどのぐらい勉強するかが分かります。

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以前、↓のブログの中で、「文理選択の時期によって学校の特色が分かるので、高校選びのひとつの指針にするとよいかも」という内容を書きました。(※高校のこと全然わかっていないのであくまでも素人の意見です)。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

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高校に入った後の文理選択の時期も高校選びの指針のひとつだというのをあちこちで見かけて、なるほどなぁと思いました。

 

私自身が通っていた高校の文理選択(文系と理系が分かれるの)は、高校一年生が終わった時に判断して、高校二年生からは文理が分かれた状態だったので、どの学校もそんなものかと思っていましたが、中には高校二年生までは文理合同で、高校三年生から文理選択する学校もあるのですね

 

どちらの学校がいいということはなく、

  • 高校二年から文理が分かれる学校=大学受験を睨んだ教育
  • 高校三年から文理が分かれる学校=広い学び・総合力をつけようという教育

の学校とのことです。

 

 

この時には、文理選択の時期から学校の特色が見えてくる、という話を書いたのですが、コメントでいただいたように、選択科目の様子から見えてくる学校の特色も大いにありますね。各学校のカリキュラムを比べてみると、それぞれの学校の特色が見えてくると思います。その意味では、コメントにある通り、公立でもいろいろな特色があるでしょう。

 

たとえば⬆︎に載せた高校のカリキュラムでは、文理選択の時期が高校三年生からなのがわかります。ちなみに私の住む地域でかなりの進学校の公立高校のカリキュラムです。

 

偏差値だけで学校を選びがちですが、入ってからのこともよく考えて高校選びをしていけたら良いですね。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。良い週末をお過ごしください。

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