塾の先生に教えてもらった話ー①社会の用語の勉強方法

昨日は久しぶりに勉強の話を書きました。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

書いていて思い出したことがいくつかあるので、勉強の話を何日かに分けて書いていきたいと思います。

 

今日の話は、娘の通う塾の先生から伺った話です。と言っても、直接聞いた話ではなく、YouTube越しに聴いた話です(※)。これから数日は、そのYoutubeの中から、私が最近特に参考になったことをいくつかご紹介したいと思います。

 

※以前にも書いたことがありますが、娘の通う塾の先生は、深夜にほぼ毎日Youtubeの放送をしていらっしゃいます。チャンネル登録者数はもうすぐ1万人。塾生の数はかなりしぼっている塾なので、塾生以外のリスナーさんがほとんどなのだと思います。生放送のチャット欄の質問に答えていくスタイルで、質問の中にはうちの子にあてはまることもありますし、いつも参考になるなぁと昼休みや料理をしながら聴いています。

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今日の話は「社会の用語の勉強方法」についてです。

 

一般の方からチャット欄でこんな質問がありました。

定期テストの時に社会の用語が定着しているかどうかを確かめるにはどのようにしたらいいですか。ワークは何周もして答えは完璧に覚えているし、教科書も何度も読んでいても、なかなか高得点が取れません。

 

 

これに対する先生の回答はこんな感じでした。

 

まず、定期テスト対策の前に入試の話からします。入試となるとなかなか一問一答のような問題は出ません。定期テストでも、ワークから問題が出たり教科書や資料集から出たりと、出題のされかたはさまざまです。ですから、ワークを完璧に解けて、教科書をそれなりに頭に入れたつもりになってもなかなか完璧な点数を取るのは難しいんですよね。

定期テストと入試の両者に共通して使える勉強方法が、「ワークの一問一答の答えだけを見て、その用語を説明する方法」です。

例えば「刀狩り」という答えがあったら、刀狩りはだれがどういう理由で行われたことなのか、どの時代に行ったことなのか、その結果何が起きたのか、を自分の言葉で説明する。時間がもったいないので、書かなくても大丈夫です。あ、もちろん書いてもいいですけど。でもまぁ、まずは自分の言葉で口にしてみてください。そして、もしも十分に説明できていないなと思ったら、資料集を開いて、その前後のページを読んでみてください。そうすると「あぁ、太閤検地も秀吉がやったんだな」とか、「刀狩りの前は一揆が良く起きていたんだな、どんな一揆があったんだっけ」とかを調べてみることができます。武士と農民の階級がはっきりしていったみたいなこともわかるようになって、その後の時代を結びつけられるようになる。

この時に、意識的に前後を埋めようと思いながら調べることが大切です。

そうやって、ひとつの言葉から、時代の背景とか前後に起きたこととかを関連づけるところまでやれないと、まぁ定期テストは何とかなるかもしれませんが、入試では太刀打ちできません。ある程度の点数まではここまでやらなくてもいいのですが、本当にトップの学校を目指している中三の子たちは、この時期からは、そうやって自分が持っている知識を膨らませて行けると、社会の点数が満点に近づいてきます。

ワークの一問一答でと言いましたけど、中3は今は「入試問題正解(※)」とかの過去問をやっている子が多いと思うので、過去問で同じことをやってみてください。ある時代についての問題が出て、用語を答えたら、その用語について自分で説明してみる。問題には書かれていないことも含めてその用語について十分に自分で説明できるかどうかって、それなりに勉強している子なら自分で分かるものです。いまいちだと思ったら資料集を見てください。そうやって「点と点の知識」を、まわりを埋めて、線にしていく。そうすると、入試でも成果が出せていけます。

あ、もちろん、定期テスト3週間ぐらい前からは定期テストに集中してくださいね。内申点もあげて行かないといけないので。中3は、入試対策をする時期と、定期テストに集中する時期とをうまく使い分けないといけない。「定期テスト終わったぁ」と羽根を伸ばす暇がないので結構大変ですけど、でもまぁ、私立まではあと3カ月。公立までも4カ月ちょっとなので。ここは頑張りどころかなと思います。

 

※入試問題正解はこちらです。各教科出ています。中3の方は取り組んでいる方が多いと思います。

 

簡単にまとめると、

  • ひとつの用語から知識を膨らませる
  • 点と点の知識のまわりを埋めて行って線にしていく

基本的な勉強方法なのかもしれませんが、私は、なるほどなと思いました。

中学受験などの勉強をしている子でも、用語が子どもに定着しているかどうかを知るのに役立つ方法だと思います。

 

また、先生は、「中3の子は今からあらたに問題集を買って勉強するような段階ではない。どんどん過去問をやって、穴を見つけて、その穴を効率的に埋めるようにしたほうがいい」ともおっしゃっています。

 

過去問は、自分の実力を知るという目的以上に、自分の穴を見つけるための問題集

なのだそうです。

 

穴を見つけたら、資料集も読むけれど、その穴を別の問題集でも埋めていく。そのために「分野別過去問」が使いやすいのだそうです。

 

社会に限らずどの教科でも「どの分野の問題なのか(どの知識を使って解けばいいのか)」が分かっていたら全然勉強にならないわけですが、「自分の穴がすでに分かっていて、その穴を埋める」という目的の勉強であれば、分野別過去問が役に立つとのことです。

 

私たちなんかより、子どもの方が良く知っているかもしれませんね。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。明日も先生がYoutubeで話していらしたことをご紹介したいと思います。

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