すべての国立大学で「情報」を採用

大学入学共通テストに「情報」が加わる件に関する続報です。

 

昨日、国立大学協会から

3年後の2025年の「大学入学共通テスト」から、すべての国立大学で原則として現在の5教科7科目に、新たに「情報」を加え、6教科8科目を課す

という発表がありました。

 

 

去年の時点で大学入学共通テストの主要科目に情報が追加されることは決まっていましたが、「国立大学が受験科目として情報の点数を採用するかどうか」の発表はされていませんでした

それが、昨日、「すべての国立大学で原則として情報を加える」という発表があったわけです。

 

 

現在の中学3年生が大学入学共通テストを受ける年からの変更です。

 

www3.nhk.or.jp

 

(下記はNHKの記事より引用)

国立大学協会は、3年後の2025年の「大学入学共通テスト」から、すべての国立大学で原則として現在の5教科7科目に、新たに「情報」を加え、6教科8科目を課すことを正式に決定しました。

「情報」は2003年度から高校で必修化されていて、新しい学習指導要領が導入される来年度からは「情報1」が新たな必修科目となり、この春入学する1年生の学年から全員がプログラミングなどを学ぶようになります。

これを受け、大学入学共通テストを実施する大学入試センターは、この学年が受験する2025年から出題教科に「情報」を加えることを去年3月に発表していて、共通テストを1次試験に活用している国立大学の対応が検討されてきました。

その結果、国立大学協会は28日の総会で「情報」は大学教育を受けるうえで必要な基礎的な能力に位置づけられるとして、原則、すべての国立大学で2025年の共通テストから現在の「5教科7科目」に新たに「情報」を加え「6教科8科目」を課すことを正式に決定しました。

一部の大学からは、高校の教育環境について「情報」の免許を持っていない教員が多いことに不安を訴える意見が出ているとして、会議では、文部科学省から教員の再配置や採用など指導体制の充実に努めると説明があったことが報告されました。

決定を受け各国立大学は、合否判定における配点など「情報」の成績の活用方法を来年度中にホームページで公表し、受験生に十分な説明をしていくとしています。

大学入試センターでは、2025年の「情報」の試験について、浪人生が不利にならないよう別の問題を用意し、現役生の平均点と大きな差が生じた場合は得点調整をするとしています。



国立大学協会のホームページには、会長の談話が載っていました。

www.janu.jp

(会長の談話より引用)

「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度-国立大学協会の基本方針-」
の策定に当たって(会長談話)

このたび、国立大学協会は「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度-国立大学協会の基本方針-」を策定し、公表しました。

 

この基本方針については、2022年度から年次進行で始まる、高等学校の新学習指導要領に対応し文部科学省から公表された「令和7年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」等の内容を踏まえ、国立大学協会として取りまとめた方針を示すものです。2024年度以降の入学者選抜において、最大の変更点は、大学入学共通テストの出題教科に、国語、数学、英語等と同様の基礎的な教科として「情報」が追加されることです。

これまで国立大学協会は、「高等学校における基礎的教科・科目の学習の達成度を測る」ことを目的に、一般選抜において大学入学共通テストで「5 教科 7 科目」を課すことを原則として掲げてきました。2022年度から始まる高等学校の新学習指導要領では「情報Ⅰ」が全ての生徒が学ぶ必履修科目として履修され、一方、国立大学においても既に多くの大学で、「数理・データサイエンス・AI 教育」が文理を問わず全ての学生が身に付けるべき教養科目として履修されています。このような中において「情報」に関する知識については、国立大学の教育を受ける上で必要な基礎的な能力の一つとして位置付けられていくと考えています。それらを踏まえ、今回の基本方針では、一般選抜において、これまでの「5 教科 7 科目」に「情報」を加えた、「6教科8科目」を課すことを原則としています。

大学入学共通テストでの「情報」導入初年度は、既卒者となる方への経過措置として、現行の学習指導要領の内容に対応した「旧情報(仮称)」が出題されます。既卒者の方は、自らが学んだ学習の成果を測るものとして、この「旧情報」を受験することができます。また、国立大学においては、「情報Ⅰ」と「旧情報」の内容の違いについて必要なサポートを行い、「情報Ⅰ」を学んだ方と共にさらに発展的な「数理・データサイエンス・AI 教育」を学んでいただきたいと考えています。

今後、各国立大学は、本基本方針を踏まえ、それぞれのアドミッション・ポリシー等に基づき2024年度に実施する入学者選抜に向け具体的な入学者選抜方法の検討を行い、2022年度中には予告・公表を行っていきます。

令和4年1 月 2 8 日
一般社団法人 国立大学協会
会 長 永 田 恭 介

 

 

 

 

以前のブログにも書きましたが、今の中学三年生以下の学生にできることは、まずは「情報が副教科ではなく主要教科であることを知り、まじめに授業を受けること」からだろうと思います。学部によって科目の配点を変えることはよくある話なので、情報の重さは学部によって変わるだろうとは思いますが、今の時代、たとえ文系であってもなかなか情報の割合を「ゼロ」にはできないのではないかと想像します。

 

主要科目が増えるのですから、これはかなり大きな変更ですよね。

受験生の学生さんたちが振り回されないようにしてほしいと願います。

 

 

そのためにも、

  • 3年後に共通テストの主要科目に情報が主要科目に追加される
  • 国立大学では原則「情報」が採用される

という事実を、まずは知ってほしいと思います。

ひとりでも多くの中学三年生以下のお子さんに届けばと願います。

 

 

・・・とはいえ、中学三年生のお子さんは、まずは高校受験で手一杯ですね。

 

高校受験が無事に終わったら、ぜひ、この事実をお子さんに伝えてあげてください。周りに中学三年生以下のお子さんをお持ちの方がいらしたら、教えていただけると嬉しいです。

 

下記に、去年書いた「情報」に関する記事を載せておきます。私自身も調べながら書いたので不正確なところがもしかしたらあるかもしれませんが、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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