大学院の選び方の補足

今日は、こちらのブログの補足をします。(「高校での勉強について」のその他のブログは末尾に載せます。子どもの性格によってもさまざまなので、合う合わないがあるため、取捨選択して取り組んでいただけたらと思います)

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

書こう書こうと思っていたのに、娘の家庭内アルバイトの話とか、夫と娘の札幌旅行の話とかを書いている間にずいぶん時間があいてしまいました。コメントにも返事もできないまま、時間が空いてしまってすみません。

 

 

 

 

少し前に、「大学院の選び方」について書きました。

 

こちらのブログに、いただいたコメントが、3件ともコメント欄に残しておくのはもったいない内容だったので、ブログ本文に掲載させていただきます。

 

まずは満月ママ様(id:fukutsuno_toushi)

こんにちは。言及下さりありがとうございます。

最近の「高校での勉強について」シリーズは考えさせらえることも多かったですし
勉強になりました。いつもありがとうございます。

私自身が学生の時に、この世に数多ある職業の中で、狭い世界しか知らなかったので
こうやって沢山の職業が1冊にまとめられていることを教えていただいて即購入しました。

Amazonから届いて開封したのも娘なのですが
興味があるところだけ見るのかな?と思っていたら、1ページ目からしっかり読み込んでいくのも驚きました。
それ位将来に関して悩んでいるのだなと、娘の姿を見て感じました。

また興味がある(なりたい)とマークしていった職業は意外なものも多かったです。
娘は何をするにも時間がかかりますが、娘なりのペースで自分が学びたいことを見つけて行ってくれたら良いなと思います。

いつもありがとうございます(*^-^*)

 

いつも思いますが、満月ちゃんに必要なことを見極めながら、満月ちゃんとの距離感を大事にして接される姿が、とても参考になります。頭から読み進める満月ちゃん、知らない職業のこともたくさんあるし、こういうときの「直観」ってとても参考になりますよね。

スタディサプリ進路とかネットの情報とか今はいろいろありますが、本として手元にあるとまとめて読める点も良い点だなぁとあらためて思いました。

コメントありがとうございました。

 

 

 

次に、通りすがりのリケジョ様。

医学部だけしか見てないので一概には言えませんが、大学院選びは学生さんを見ていると面白いですよ。

理系学部は大学院進学率が高い昨今ですが医学部はそこまで高くありません。
開業医に博士号はいりませんし、大学院で3~4年勉強するより、その時間を外来やオペに入って勉強したほうが有利ですからです。

では大学院医学研究科に入ってくる子はどんな子かというと
①純粋に研究が好きで研究したい分野があり研究者になりたい
②研究に興味があるわけではないが、今後のキャリアのために博士号が欲しい
③博士号よりも学歴ロンダリング狙い
の3タイプに大まかに分けられます。

①の子は医学部からも来ますし、他大学の他学部からも来ます。自分が研究したい分野があって、研究したくて来てる子なので能力もやる気も高く、書く論文も素晴らしく在学中に2本、3本と書く子も珍しくありません。
そしてラボのことも研究内容もよく調べてから入ってきています。

②の子は今後、大学に残りたい子や特定の病院の診療部長になるために博士号を必要としている子たちなのでモチベーションはありますが、研究にさほど興味がないので在学中に書く論文は1本、よくて2本で質も普通です。
この人たちは医局から入ってくることが圧倒的なので、研究内容はなんとなく知っているけど詳しく知らずどんな論文を出しているのかも知らないことが多いです。

③は稀にいるタイプで他大学の他学部からの方で「医学部大学院卒」という称号が欲しい人で研究内容も理解していない人が多いです。
もちろん、やる気もイマイチ、書く論文も査読ギリギリの論文で、中退率も一番高いです。
(医学部大学院中退でも箔はそれなりにつくので)

さて、研究内容をどうやって調べるかというと医学部でメジャーなやり方は「PubMed」で論文検索です。
PubMedとは生命医学全般の文献を調べられる無料検索サイトです)
そこで自分の知りたいワードを入れるとワードが入った論文がズラズラと出てきます。
当然、
ファーストオーサーが誰か
ラストが誰か
コレスポンディングが誰か
どこで研究されているのか
全てわかります。
いくつかの論文を見れば同じ名前、同じ学名がでてくるので、自分のやりたい研究がどこでできるか、誰が指導教員しているかだいたいわかります。
本当に研究したい子(先ほどの①タイプの子ですね)はここをしっかり押さえているので研究内容のミスマッチがありません。

最後に嘘のような本当のお話を。
私が勤めるラボでは再生医療を研究しています。
再生医療といってもiPS細胞を使用しているわけではなく、とある幹細胞を使用しているのですが、その幹細胞を利用した再生医療ではそれなりに実績・指導歴がありそれなりに有名なのです。
そんなラボへある子が進学しようとしてきました。
その子は再生医療どころかアトピーの研究をしたいと。
「いや、うちのラボはアトピーどころか免疫系の研究まったくやってないんだけど…(汗)なんでうちのラボ?」
そう嘆いてしまったのは一昨年のまだ暑さが残る9月のことでした(笑)

長々と失礼しました。

なるほどなぁ、医学部だとこういった感じなのかととても勉強になりました。

もともと医学部は学部の期間が長いですし、研究者というよりは医者になりたい人の方が大半でしょうから大学院進学率はそこまでたかくないのでしょうね。

それにしても、いきなりPabMedで検索ってすごいですね。治療の名前とか専門用語のキーワードで探すのでしょうか。世界の研究室がいっぱい出てくるので、大学名も入れるんですかね。医学部で本気でD進したくて研究室を探す学生さんは、きっと「右も左も分からない」という状態ではなかったり、とても賢いからできることなのだろうなぁと思います。教えていただきありがとうございます。

 

最後に、よっしー様。

こんにちは。私も一応大学院を出たので書きます。選ぶときにはご注意を。世の中には学生の面倒をみないブラック教授やブラック学科、ブラック大学があります。

学会でご活躍されていても、学生の面倒を一切見ない指導教官にあたってしまいました…。アポは取れないし、メールや電話の返事もない。ゼミの時間は登録上、仮に設定しておいて、実際にその時間はなにもしない。そもそも学科自体やる気がなく、修士の中間研究発表は1度のみでOBにまかせるのみで、毎年当日ほとんどの教員が来ません。OBの目的は同窓会とか情報交流目当てなので、院生にはつっこむこともなくみんな優しいですね…。過去の先輩方も指導教官変更や他の優しい先生に面倒を見てもらいなんとか出ていった人多数。修士取得まで茨の道でした。そもそも、一番あぶらののっている先生は忙しくて学生の面倒をみない傾向があると感じます(うちの院だけか)…。引退直前か、教員なったばかりの先生のほうがやる気があると個人的には思います。アポがとれて定期的にみてもらえていつもうらやましいなあと思っていました。

そういう経験から得たこと。帝大の院が安牌だと思います。まず帝大のプライドがある、博士課程があるので、万が一指導教官がハズレで適当だとしても博士課程の学生(結構ひましてる)に面倒見てもらえる。無料で閲覧できる論文が多数(私の場合、帝大じゃなかったので、相互貸借制度利用しまくり、無駄な時間)。留学生や社会人院生なども多いので交流が活発。学振を狙うのも当たり前。院生同士の研究会も積極的。指導教官がHPを持っていて、教えをこうための条件がのっている、こんなすごい学生がいます、と一覧で自慢している場合は、かなりやる気があって良いゼミだと考えます。研究者OBOGが多数なので、非常勤、RA、TAの機会も得やすい。さらに就職も強い。私大では帝大学閥があるように思います。ああ、この帝大なら安心だからいれようみたいな。必ずしも全てそうだとは言えませんが、私の知っている帝大の院はこんな感じです。

研究職ママさんがおっしゃるように「この先生だ!」とか事前に相談して信じて来たのに、いざ指導教官決める段階で、別の大学に行ったり、サバティカルでいなくなったり、最悪なのはその教官には知らんぷりされて、違う指導教官になぜかつくことになり、その指導教官の専門に合わせて研究分野を180度変えた先輩も知っています…。

将来も学会などでつながりがある以上、アカハラで訴えるのはあまりメリットないので院生は強く言えません。指導教官変更した先輩の悪口をずーーーーーーっと他の院生にその先生が言っているのと聞くとおかしくなります。

大学院に行く際はこんな場合もあるということで、どうぞご注意願います。

まずは「ブラック教授やブラック学科、ブラック大学」について。これはもう本当にその通りで、全然「事情」をしらない学生さんには本当によく知っておいてほしいことですね。つい先日の学会でお会いした学生さんも「今は〇〇大学の〇〇研だけど、大学院から◎◎大学の◎◎研に行きます」という話をしてくれたのですが、「え、〇〇研にいたほうがいいのに…」と心の中で思ってしまいました…(大学偏差値的には〇〇大学より◎◎大学の方が上です)。でもそんなこと、私だって学生の時には分からなかったと思うので、なかなか難しい話です。

でも確かに、ホームページや、ホームページに掲載されている発表リストを見ると研究室の雰囲気は分かると思います。入学者がちゃんと学位を取得して卒業しているか、そのあたりも確認できるといいですね。

貴重なコメントをありがとうございました。

 

 

 

「高校での勉強について」で書いたブログはこちらです。

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今日も読んでいただきありがとうございます。これから大学院を選ぶ方の参考になると幸いです。

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