2022年3月16日の深夜、福島県沖で震度6強の地震がありました。
東北地方はもちろん、全国的に広く揺れたので、揺れを感じたご家庭も多いだろうと思います。どうかこの先も大きな被害がありませんように。
私は毎日のブログを、前日の夜20時すぎに書いています。
娘を塾に送り、息子を寝かせつけた後の、私の自由時間です。
昨日のブログを書いた時はまだ地震が起きる前でした。
一夜明けて、16日の深夜の様子を、東北に住む学生さんたちが話してくれました。
「今回の揺れはすごかった」
「揺れの後、夜怖くて眠れなかった」
「割れたお皿を片付けながらも揺れていたから怖かった」
といった声が聴かれました。
中には、「正直、震災の時より揺れたかも」と言っていた子もいました。
「震災」は、言うまでもなく、11年前の東北大震災です。現在の大学生・大学院生は、当時、小学生や中学生でした。平日の昼間の地震でしたから、学校で被災した子が多かったでしょう。
約1年前にも、東北で、大きな地震がありました。
この時にも思ったことですが、
メディアから流れてくる情報や、私のtwitterのタイムラインに流れてくる情報と比較すると、「学生さんの地震の被害は大きい」のが現実です。
おそらく原因は、「学生さんが一人暮らしのアパートに住んでいるから」だろうと思います。
家族向けのマンションやアパートや一軒家と比べて、学生向けのアパートはどうしても揺れが大きくなってしまうのだろうと思います。
大学の研究室のある建物は免振でまったく被害がなくても、「学生さんたちの自宅の被害は大きい」というのが事実です。
大学生は私にとっては自分の子どものような年齢なので、災害があるとどうしても親の目線で学生さんたちのことを見てしまいます。
でも、本当に残念なことですが、日本に住む限り、地震についてはある程度どうしようもない面もあるのもまた事実です。
以前、フランス人の友人に、「なんで君はプレートの上に住んでいるんだ。信じられない。」と言われたことがあります。
「でも、私は日本に生まれてしまったから、ここに住んでいるんだよ」と答えました。
もちろん日本を出るという選択肢もあるでしょう。でも、私はそれはできずに、ここに住んでいます。
日本に住んでいる以上、私たちは地震からは逃れられない。それでも私たちに何かできることはあるだろうかと考えても、そんなにはできることはないのですよね。
ただ、私たち親にできることも唯一あって、それは、子どもと時々災害について話し合うことだろうと思います。
以前、かなり長いシリーズで防災について書いたことがあります。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com
著者の先生は、『災害で人が死なないためには「想定」はしてはいけない。その場その場で目の前の状況を見て自分で判断することが大切』という趣旨のことを本の中で繰り返しおっしゃっています。
⬇︎のブログに、本にある「生きるための3つの指針」をご紹介しています。当時読んでくださった方が多くいらっしゃるかもしれませんが、今一度読んでいただいて、3つのことをご確認いただければと思います。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
(上記のブログの要点のみを引用しようと思いましたが、絞りきれないので、やはり↑のリンクからご覧ください)
本の中に、とても重たい言葉があります。
「最善を尽くせ。しかし、それでも君は死ぬかもしれない。でも、それは仕方がない。なぜならば、最善というのは、それ以上の対応ができないということだ。それ以上のことができないから、最善というんだ。精一杯のことをやっても、その君の力をしのぐような大きな自然の力があれば、死んでしまう。それが自然の摂理なんだ」
「最善を尽くす」
災害にあったら、目の前の状況を見て、自分で考え、自分の最善を尽くすこと。
そのことを親子で確認することしか、私たちにはできないのだろうと思います。
「人が死なない防災」を紹介させていただいた一連のブログの中には、本に書いてある内容を多く引用させていただきました。先生自身がひとりでも多くの命を救いたいと考えていらっしゃる方なので、一人でも多くの方に知っていただくため、あえてブログに本の内容を流させていただいた面もあります。ただ、先生の大事な著作物ですし、もちろんブログでご紹介しきれない大事なことが本の中に凝縮されていますから、ぜひご自身で本を手に取って読んでいただきたいと思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。今日も生きていることに感謝していきたいですね。