小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状

昨日は、小学校の出校日でした。先生からドッチボールや鬼ごっこなどの遊びは禁止と言った説明があったそうです。教室で全然会話ができないようなネットニュースも見ていたので心配していましたが、そんなことはなく楽しく過ごせたようで安心しました。

 

昨日のブログに、日本小児科学会の「小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状」をご紹介しました。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

日本小児科学会へのリンクも載せていましたので、すでに原文を読んでくださった方も多いかもしれませんが、中には大切なことがいくつか書いてあったので、あらためて共有させていただきたいと思います。

 

  • 母子での垂直感染は稀だが、新生児の感染は重篤化する可能性もある

COVID-19 罹患妊娠・分娩において母子ともに予後は悪くなく、垂直感染は稀。しかし、新生児の感染は重篤化する可能性もある。

 

  • 子ども同士の中でクラスターが発生することは稀

オーストラリアでの事例やヨーロッパでのスキー旅行の事例などが載っています。

富山の件については教室外での感染という見方が濃厚のようです(教室内で広がったものではなく、大人同士の交流もあったことから感染の途中に大人が介した可能性もある)

www.fukuishimbun.co.jp

 

  • 便中のウイルスが多い

小児 COVID-19 患者 10 例において、経時的に鼻咽頭および便中の SARS-CoV-2 の排泄をリアルタイム PCR で追って行ったところ、鼻咽頭からウイルスが検出されなくなった後も 8 例では長期にわたってウイルスが検出されており、経過を通じて便中のウイルス量の方が多い傾向にあった [18]。便中のウイルスに感染性があるかどうかはまだ証明されていないが、SARS の場合に便からの感染拡大が見られたことからも COVID-19 に関しても糞口感染にも注意が必要となる。 

便中のウイルスに感染性があるかどうかは確認はできていないので、何とも言えませんが、子どもには「子ども同士でうつしあうことはまれだと言われている」と伝えた上で、トイレに行った後は特に念入りに手を洗うように言いました。

 

  • 小児に関してはCOVIT-19関連健康被害の方が問題

教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖が子どもの心身を脅かしており、小児に関しては COVID-19 関連健康被害の方が問題と思われる。

こちらはとても深刻な問題だと思います。ぜひ今後は安易な休校措置はやめていただきたいです。

 

 

日本小児科学会の原文はこちらにあります。我が家では、子どもと一緒に原文を読みながら、ところどころ補足する形で子どもとも共有しました。

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200520corona_igakutekikenchi.pdf

 

 

また、日本小児科医会(日本小児科学会とは別の母体のようです)は、2歳以下の子どもにはマスクはむしろ危険だという注意喚起を促しています。

https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimimann_20200525.pdf

 

2歳以下はもちろんですが、子どもも大人もマスクをつけっぱなしだと苦しくなることはありますよね。

 

私自身も、マスクをしたまま歩いていたり自転車に乗っていると息苦しくなってマスクを外すことがよくあります。子どもには「苦しいなと感じたらマスクは外していい」と伝えました。

 

「苦しくなったらお茶飲めばその時は外せるから、お茶飲むことにする」と子どもは言っていました。ただ、教室では授業中にはお茶は飲んではいけないルールになっているそうです。これから真夏にマスクをしたまま授業・・・。想像しただけでも苦しいと思います。授業中にお茶を飲んではいけないなんていうルールはいますぐに撤廃してほしいと思います。多くのルールに従って生活している子どもたちが本当に不憫でなりません。

 

おまけ:

5月29日のおじぎそうです。毎日すくすく育っています(種を4つだけ植えましょうと書いてあったのに、入っていた種を全部植えたので密になりました:-) 

f:id:selfmanagementforkids:20200529203806j:image

 

今日も読んでいただきありがとうございます。

にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ