ここ数日、豪雨災害が続いています。被害に会われた方々に心からお見舞い申し上げます。私の実家は九州なので、親戚や友人の実家などでも被害の話をたくさん聞きました。一日も早く復旧することを願います。
このような大きな災害があるときに、いつも思い出す本があります。
「人が死なない防災」
以前、一度ブログの中でご紹介したので、もしかしたら読んでくださった方がいらっしゃるかもしれません。でも、以前のブログの中ではとても簡単にしか触れなかったので、今回は、今日から数日に分けて、この本のご紹介をしたいと思います。
3.11の地震で、津波に襲われながらも死者がほとんど出なかった釜石市について書かれた一冊です。
(Amazonの書籍紹介より引用)
生存率99.8%の背景
釜石の小中学生は、なぜ主体的に避難できたのか。
小中学生の生存率、九九・八%(学校管理下では一〇〇%)。東日本大震災で大津波に襲われた岩手県釜石市で、子どもたちはなぜ命を守ることができたのか。そこには、震災前から地道に積み重ねられてきた、画期的な「防災教育」の効果があった。
本書では、二〇〇四年から釜石市の危機管理アドバイザーを務めてきた著者が、主体的な避難行動を可能にした「防災教育」のノウハウを余すところなく公開するとともに、いつ災害に襲われるかわからない私たちすべてが知っておかなくてはならない「生き残るための指針」を提起する。
本の中では、「生きるための指針」として、3つの原則が書いてあります。
その一「想定にとらわれるな」
その二「最善を尽くせ」
その三「率先避難者たれ」
その一 「想定にとらわれるな」
本の中に一枚の地図が掲載されています。地図の中で黒く塗りつぶしてあるところが当時の「津波ハザードマップの浸水想定区域」。点線で示してあるのが、東日本大震災での津波到達範囲です。そして、〇や●は、亡くなった方が住んでいた場所を示しています。
ハザードマップの浸水想定区域を境に、外側の方がなくなっているのが分かるでしょうか。
この地図を初めて見た時、私は強い衝撃を覚えました。
そして実は、この本を片手に、ひとりで釜石まで行ったことがあります(まだ息子は生まれていなくて、夫も単身赴任ではなかったので、ひとりでも比較的移動しやすい時でした)。そして、現地に立ってみて「確かに私がこの高台に住んでいたら逃げないかもしれない」と思いました。
明日からは、本を引用しながら、防災について思うことを書いていきたいと思います。
ぜひ手に取っていただきたい一冊です。必ずみなさんの役に立つと思います。
私の悩みながらの子育てをいつも応援していただきありがとうございます。