共働きにとっての小学校生活ー⑨一度立ち止まり、前に進んだ娘のこと

今日は、昨日の話の続きです。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

昨日のブログに、ネエサン(id:kyobachan)からこんなコメントをいただきました。

共働きにとっての小学校生活ー⑧小学4年生の壁、それを救ってくれた父母のネットワーク - 研究職ママの子育ち日記~子どもの学び方を考える~

全国の母達がほぼ全員過去の怒りが込み上げていると思います💥私もこの記事を読んだ時お嬢がまだ居たので小中学校の時に会った人としてどうか?という先生の話になりました今となっては本当の反面教師になってます

2020/12/22 08:44

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全国の母親がほぼ全員過去の怒りが込み上げている

 

小中学校の時に会った”人としてどうか?”という先生の話になりました

 

みなさん、なんだかんだいってあれこれ経験していらっしゃいますよね。学校の先生も本当に大変だろうと思います。

 

 

現役の小学校教諭であるYさん(id:RICO_Ysan)からはこんなコメントをいただきました。

共働きにとっての小学校生活ー⑧小学4年生の壁、それを救ってくれた父母のネットワーク - 研究職ママの子育ち日記~子どもの学び方を考える~

給食は問題になりやすいですね(´・ω・`;)私が子どものときは昼休みまで食べさせられていましたが、今は完食を強要してはいけないことになっています。1口だけ頑張ろうぐらいの声かけはしますけどね…(´・ω・`;)

2020/12/22 20:18

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娘の偏食も、1年生~3年生の担任の先生では問題になりませんでした。5年生と6年生の時の担任の先生は、4年生の時の共有もありましたが、もしも何もなかったとしてもうまくやれていたと思います。

 

ただ、ごくごく一部の先生は、(偏食に限らず)子どもにはいろんなタイプがあるということが理解できなかったり、どうしても自分の枠にはめたくなってしまったりするのかもしれません。

 

みんながYさんのように楽しく授業をしてくださる先生ならいいなぁ、と思います。

 

 

ーーーー

 

 

時々書いていますが、私たち夫婦はかなり特性をもった夫婦だと思います。私は発達障害の特集を見ていると「あー、これ私のことだ」と思うこともあります。もしかしたらそれが子どもたちに遺伝してしまったのかもしれません。

selfmanagementforkids.hatenablog.com
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会社のメンズたち(20代~30代の若者たち)に娘のことを相談すると「(私の名前)さんの夫婦から産まれたら、それが標準仕様ですね」「僕も、小中学校は大変でしたよ。高校からは勉強も楽しくなります」「大学なんて好きなことばっかり勉強すればいいんですから、最高です。人生はそこからですよ」と口々に励まされます。

 

彼らとは対面のコミュニケーションだと目が合わないし、ミーティングの時にはいつもみんな髪の毛を触ったり、ごそごそしてしまったりする人たちです。それでも、みんな、とっても優しくて、とっても気づかいのできる、いい人ばかりです。私が足が悪くなった時にも、現在は30代になっているメンズたちにとても助けられました。

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他人事のように書いていますけど、私も、ものごとを考えるときには、指も動かしていた方が思考が進みます。それでいつも、肘をついて顎や首を触ったり、髪の毛を触ったりしますので同類です。

 

そういうことが許せない先生もいらっしゃるようですが、本当に、そっとしておいてほしいです。

 

 

―――――――――――― 

 

今日はこの時のことを、娘がどう乗り越えて行ったかをお話しします。

 

 

 

 

 

 

ある朝、娘は「学校に行きたくない」と泣きました。

 

前日の学童の帰り道に、学校であった出来事のほんの一部について、娘の口から聞いていたので、”昨日あんなことがあったら学校に行きたくないと思っても仕方がないな”と考えて

 

「そっか。母さんも今日は仕事休もうかな。」

 

と、私も会社を休みました。

 

 

 

――――――

 

その日の午前中は、娘はずっと布団の中にいたと思います。

 

 

息子はいつも通り保育園に送っていき、お昼ご飯は家でふたりで食べました。

 

 

そして、お昼ご飯を食べながら、こんな会話をしました。

 

私「ご飯食べ終わったら、ふたりで、(地域の憩い場の名称)に行かない?」

娘「なんで?」

私「一日中家の中にいるよりは、美味しいコーヒーが飲みたいなって思って。」

娘「母さんが行きたいなら、いいよ。」

 

地域の憩いの場は、カフェを併設していて、飲み物を飲むことができます。食べ物は置いていませんが、持ち込み自由で、とても居心地がいいので私はひとりで時々行く場所です。若いお客さんは少なくて、高齢の方が多いお店です。娘も数回行ったことがありました。

 

店主さんは、大きな病院で看護師長まで務めた方で、看護師をリタイヤしてからお店を始められました。看護師さんという職業柄、人の心に長く寄り添っていらしたのでしょう。近づきすぎず、支えてほしい時には支えてくれる、本当に頼れる存在の素敵な店主さんです。

 

 

 

平日の昼間にふらりとお店に行ったのに、「どうしたの?」とは聞かれませんでした。

 

 

「あら、いらっしゃい」とだけ言われて、私たちは席につきました。

 

 

 

私はコーヒーを、娘はオレンジジュースを飲みました。飲み終わったところで、娘は机の上に置いてあった折り紙を折り始めました。私は、娘がいくつか作品を折る間、カフェに置いてある本棚から本を出してきて読んでいました。

 

 

そうしているうちに、隣の席のお客さんが「あらまぁ、素敵ね。どうやって折るの?」と声をかけてくださって、娘はそのお客さんの席に移動して、その方とふたりで一緒に折り紙を始めました。(この写真は、単身赴任中の夫に”今日、学校休んだんだ”というLINEを送ったときに添付した写真の一部です)

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私たちは、小一時間そこで過ごして、帰宅しました。

 

 

―――――― 

 

帰宅後に、お友達のお母さんからLINEを頂きました。娘が学校を休んでいたので、前日に学校で起きたことについて自分のお母さんに話してくれたお子さんがいらして、その子のお母さんが私に学校でのできごとを詳細に教えてくれたのです。

 

私が娘から聞いていたのは本当にその一部で、実際にはもっともっと大変なことが起きていたのだとはじめて知り、驚きました。

 

 

娘が「学校に行きたくない」と言った理由が、この時にはじめて分かりました。

 

 

ただ、真実はひとつでも人によって見方はさまざまです。最初に知らせてくれたのは、”娘のお友達”なので、もしかしたら娘の気持ちに寄り添った見方かもしれません。ものごとは多角的にとらえないと真実は分からないと考えて、男の子のお母さんも含めて、何人かに連絡をして、前日のことも含めて、これまでの学校の様子を聞きました。

 

 

数の子どもたちから話を聞いて、学校で長い間起きていたことをはじめて知らされました。そのほとんどが、私は初めて知った内容でした。本当に情けない話です。

 

―――――― 

 

そこからしばらく、月・火・水だけは頑張って学校に行って、木・金は休むという生活が続きました。

 

娘が学校を休む日には、私も仕事を休もうかと話しましたが「母さんまで仕事休まれると、私がすごく悪いことしてる気になってしまうから、できれば会社に行ってほしい」と言います。(今なら在宅勤務で対応することができると思います。当時は在宅勤務が取れる日数が決まっていたので、在宅勤務では対応できませんでした。)

 

休みの間は朝から学童に行ってもいいんだよと話しましたが「小さい子が先に学童に帰ってくるから、その時に学童に私がいるのはおかしいし、学童には行きたくない」と言います。そりゃそうだと思いました。

 

一日中家にいてもいいけれど、とても大変なことが起きた後で、娘の気持ちも弱っていたので、それはそれでちょっと心配でした。

そこで、休んだ初日に行ったカフェの店主さんに電話して事情を話して、朝から夕方まで置かせてもらえないかお願いしました。「もちろんいいわよ。お弁当持っていらっしゃい」とおっしゃってくださいました。

娘も「あそこなら行きたい」と言いました。

 

 

こうして、娘が学校に行けない日は、娘はカフェで過ごさせてもらうことになりました。

 

 

毎日の様子は、店主さんが電話でいつも私に教えてくれていました。

 

「今日はダウン症の赤ちゃんを連れたお客さんが来てくれてね。(娘の名前)ちゃんは抱っこもミルクをあげるのも上手ね。(息子の名前)くんにもミルク飲ませたことあるの?」とか

「今日は画家さんとか変わったお客さんが多かったのよ。誰も、学校はどうしたんだとか聞かないからね。おじさんとかおばさんばっかりなのに、よく上手に話を合わせておしゃべりできるわ」とか

「今日はちぎり絵の先生が来てくれて、絵ハガキを作ったのよ。持って帰らせたから見てあげてね」とか。

 

その時の絵ハガキがこちらです。

f:id:selfmanagementforkids:20201223063200j:plain

 

これ、新聞紙が素材なのだそうです。新聞紙の中から、色がついているところを上手に見つけて貼っていくのだそうです。新聞紙の柄にあわせて何を作るかを考える必要があります。

 

「鬼の角になりそうな柄があったから、鬼を作ろうと思って。最初に作ったのがこの鬼なの」と、娘は話してくれました。

 

 

お客さんから聞いた面白い話をしてくれることもありました。「いろんな人がいるんだね」と、娘は言っていました。

 

 

 

 

小学4年生が見ていた世界は、それまでとても狭かったと思います。もしかしたら、もう自分ではどうしようもならないと思っていたかもしれません。でも、おじいさんやおばあさんに囲まれてしばらく過ごして、少し客観的に自分の置かれた状況を見れた様子でした。

 

こうして娘は毎日学校に行けるようになりました。

 

 

―――――― 

 

小学4年生の3学期のクラス懇談会の後に、私はある男の子のお母さまから声をかけられました。

 

お母さま「(娘の名前)ちゃんのお母さまですか?」

 

初対面でしたが、懇談会の間に娘の名前の書いた席に座っていたので、私を見つけてくれたようでした。

 

「今日、お会いできたら、お礼を言おうと思っていたんです。時々息子は先生にひどいことをされることがあって。そういう時は、(娘の名前)ちゃんが「先生、それはちょっとおかしいんじゃない」っていつも一番最初に間に入って、息子を守ってくれているみたいで。(娘の名前)ちゃんが来てくれると、(男の子の名前)くんたちもやってきて、先生を止めてくれて、先生最近変わってきたんだって息子が言っています。前は、突然怒鳴り出したり、一日中イライラしていたみたいで、うちの子いつもお腹が痛くなってしまっていたんですけど、最近は先生あまり怒らないみたいなんですよね。「(娘の名前)はカッコいいんだよね」っていつも家で言っています。」と言ってくださいました。

 

 

先生も大変だな、と思います。学校もお忙しいでしょうし、自分の家庭のことでももしかしたら何かあったのかもしれません。

 

子どもたちはよくやっていたと思います。娘はクラスメイトに恵まれていました。

 

―――――― 

 

娘が学校を休んでいた時期、娘は学童に通うことはありませんでしたが、毎日のように学童の指導員さんとはメールでやりとりしていました。

 

こちらのブログに書いた、ある女の子のお母さまから聞いた内容

あるママからは「小学校の六年間で、友達とトラブルになったり、学校に行けなくなったり、本当にいろんなことがある。学童はほぼ親のための相談窓口って感じだね」と教えていただき

 が、そのまま我が家に起こった感じでした。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

こういう時は学校に対してどう対応したらいいかとか、いろいろと助言をもらっていました。学校の先生には相談できないことも、学童の指導員さんには相談できたので、とても助かりました。

 

 

今日も長くなってしまいました。読んでいただきありがとうございます。明日もこのシリーズを続けます。

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