ここしばらくは、単に勉強ができるということではなくて少し長い目で見た時の子どもの育ちについて考えていることを書いてきました。今日で最終日です。
このシリーズのブログはこちらにあります。
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仕事柄、20年以上、多くの大学生を見てきました。超一流大学の学生さんの中には、親の期待を一身に背負って大学生になった子どもがいます。例えば、「子どもを東大生にしたい」「東大に入ればその先の人生は間違いない」などと考える親御さんもいらっしゃるのかもしれません。東大に限らず、その種の超一流大学の学生さんの中には、大学生になった後に、自分の人生を歩めているのか、親の進んでほしい道を歩んでいるのかよく分からずに立ち止まってしまう学生さんもいらっしゃいます。
そういう子の多くは、睨んできたゴールがとても近くにあった子どもだったのではないかと思います。
「定期テストで良い点を取る、良い高校に合格する、良い大学に合格する。」
そうやって目の前のタスクにただひたすらに取り組んで、無事に合格できた後に、はて自分は何になろうか、と考える。やりたいこともないのに、大学生になってしまった学生さんは、そこからとても大変です。
あるいは、長期目線である程度自分の将来を考えつつも、最終的には偏差値で学部を変えてしまっている学生さんもいらっしゃいます。それはそれでとても大変です。やりたいことがその学部の先にないことが分かっているのに、大学生にだけはなってしまったのです。
私自身は、やりたかった職業を曲げてまで、超一流大学に入る意味はまったくないと思います。どの大学だとかは、職業についてしまえばまったく関係ない話だからです。
親がもしも子どもにしてあげることがあるとすれば、子どもの視線を上げてあげることなのかなと思います。年の功が発揮できるとすれば、「人生は長い」「人は一生成長できる」ということを教えてあげることぐらいだろうと思うからです。
親も子どもも視線を上げれば、勉強への取り組み方も、日々の過ごし方も、少し変わってくるだろうと思います。
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このシリーズの3日目のブログに、コツメの母さん。 (id:meredeloutre)からこんなコメントをいただきました。
研究職ママさんが書かれていたように
「社会に出た時に自分で自分や家族が食べる分をきちんと稼いで、周囲を支えたり支えられたりしながら、自分自身が幸せだと思える」
これが最高だと思います。これは当たり前のようで人によっては難しいことかもしれません。
勉強ができてもできなくても元気に働けて、はたからみたら大変そうだったり、生き方の要領が悪そうだったり、社会的に偉くなかったり、給料少なそうって思われてもその道を選んだ子ども自身が幸せだったらそれが一番だなぁと思います。
自分自身が自分を幸せだと思えることって、ものすごく難しいことだと思います。
少なくとも、自分自身が、自分の人生の主役になっている必要があるでしょう。あとは、与えられた環境を楽しめる力だとか、いろんな要素が入ってきます。
そして、それらはとても長く時間がかかることだし、自分自身が社会人になった後にも少しずつ成長していくことで初めて「幸せだ」と感じられるものかもしれないとも思います。
繰り返しになりますが、親がもしも子どもにしてあげることがあるとすれば、子どもの視線を上げてあげることぐらいかもしれません。今の子どもたちは情報もたくさん手に入れているので、私たちのような古い人間が言えることはあまりないかもしれません。でも、年の功を発揮して、「人生は長い」「人は一生成長できる」ということを教えてあげることぐらいはできると思います。親も子どもも視線を上げれば、勉強への取り組み方も、日々の過ごし方も、少し変わってくるかもしれないと思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。このシリーズに長くお付き合いいただきありがとうございました。私自身も悩みながらの子育てなので、また何か思うことがあったらこのシリーズの続編について書く日があるかもしれません。