昨日は、中学3年生に向けて、過去問のご紹介をしました。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
今日は昨日のブログの補足です。
高校入試の過去問は、なんのために取り組むのか?目的を達成するためにどんな風に取り組めばいいのか?
について、私なりに調べたことや、娘の塾での取り組み方を紹介したいと思います。
栄光ゼミナールのこちらのページには、過去問に取り組む理由として3つが挙げられていました。
1. 合格するのに克服しなければならない課題がはっきりする
2. 志望校の入試の傾向と対策がわかる
3. 時間配分など試験当日を想定した対策を練習できる
これらはいずれも「自分が住んでいる地域の公立の過去問や、私立高校の過去問を解く場合」の話だと思います。
自分が住んでいる地域の公立の過去問や、自分の受ける私立高校の過去問を解けば、出題傾向が分かります(↑でいう2番。”志望校の入試の傾向と対策がわかる”ですね)。また、もし足りていないところがあれば「合格するのに克服しなければならない課題がはっきり」します(↑でいう1番)。また、時間を測って解けば、「時間配分など試験当日を想定した対策を練習できる」でしょう(↑でいう3番)。
でも、昨日ご紹介した「全国入試問題正解」は、少なくとも↑の2番の目的では利用できません。だって、地域によって出題傾向や問題の難しさはさまざまですから。
でも、「穴を埋める目的(↑の1番に近い)」だったり、「時間配分などの入試当日を想定した対策を練習する教材(↑の3番)」としては使えます。
娘の通う塾の先生が、Youtubeでよくおっしゃっていることですが、”問題を見た時に、その問題にどのぐらいの時間をかけていいかどうか”の感覚を養っておくことは、受験においてはとても重要になります。特に公立高校の入試などは時間との勝負です。例えば1時間で解かなければいけない問題を、2時間かけて満点取れても全然意味がありません。1時間で解かなければならない問題であれば、例えば50分間ですべてをやり終える必要があります。地域によって大問の数は様々なので、なかなか「時間の感覚」を養うのは難しいですが、娘の塾では中学3年生はストップウォッチを持って勉強しているそうです(中学3年生に限らず、小学6年生も高校3年生や浪人生も)。
少し話が違うかもしれませんが、昔、時間管理術の講座を受けに行ったときに、「自分がある仕事をどのぐらいでできるのかを知っておくことが大切」と言われたことがあります。普段から時間を意識して仕事をしておかなければ、スケジューラーに自分のToDoをうまく埋めることはできません。
それと同じ話で、きっと、勉強も「自分がどのぐらいのレベルの問題をどのぐらい時間をかけて解けるのか」を普段から知っておくことは、とても大切なのだと思います。受験の当日はとても緊張します。緊張する中での「時間との闘い」なので、それはそれは大変です。でも、できるだけ普段から「時間」を意識して勉強していくことで、時間を意識せずに勉強する場合と比べるとできることも増えるのだろうと思います。
何事も「練習」あるのみです。昨日も書きましたが、内申点もしっかり取っていかなければならないので、ここから先は、定期テスト前3週間は定期テストに集中し、それ以外の時間でうまく「受験勉強」をしていくのだと思います。夏の間に見つけた穴をしっかりと埋めつつ、実践に近い形で勉強していくと良いと思います。
昨日もご紹介しましたが、全国の公立高校や主要私立の過去問がおさめられている別名「電話帳」です。「分野別過去問」は、自分が埋めたい分野がはっきりしている時にはオススメですが、どの引き出しをあければいいかを考えること自体も、とても大切なので、どの分野から出るかが分からない点で、こちらの過去問はおすすめです。
(昨日のブログにも書いたように、昨年はコロナの影響で出題傾向がやや違う地域もあるのでその点はご注意ください。また、新課程で初めて入る分野については収録されていないので、その点も注意が必要です。)
とはいえ、効率的に「穴を埋める」には、やはり分野別過去問が良いでしょう。しっかりと穴がうまっていなければ、「引き出しを開ける」こともできません。数学は範囲が広くて二冊に分かれているのでご注意下さい。
「全国入試問題正解」も、「分野別過去問」も、間違えた問題をしっかりとやり直しすることがとても大切です。解いた問題を解きっぱなしにしないこと。間違えた問題は次の日や翌週や1か月後に必ず復習をすること。逆に簡単に解けてしまった問題を繰り返しやるのは時間的にもったいない気もするので、自分なりのやり方を見つけてしっかりと穴を埋めて行ってください。
今日も読んでいただきありがとうございます。その子の状況や実力によって取り組む内容は様々だとおもうので、あくまでもご参考まででお願いします。