息子の通う学童では、今週は「子どものリクエストしたおやつ」が提供される特別な1週間です。夏休みのはじめに、子どもたちがみんなで「リクエストおやつ」を何にするかの話し合いをしました。
娘が通い始めた頃からそうですが、息子の通う学童では、「子どもたちの話し合いの場」を指導員さんが意図的に作ってくれています。(学童の見学会の時にもその話がありました。実際に要所要所で”子どもたちの話し合い”が行われています)
夏休み前に、学童からのお便りで、
と聞いていました。
平日には手作りのおやつが出ることもありますが、長期連休の際はお昼ご飯の準備だけで指導員さんは手一杯なので、市販品のおやつが出ることがほとんどです。ただ、この「リクエストおやつ週間」だけは、子どもたちが望めば手作りおやつを作ってくれるということで、特別な一週間です。
7月に夏休みが始まってすぐに、こんな会話をしました。
息子「明日から木曜日まで、みんながすきなおやつの話し合いをするんだって」
娘「あー、夏休みの”リクエストおやつ週間”でしょ」
息子「なにそれ?」
娘「夏休みの最後の方には、みんなが好きなおやつを食べられるんだよ」
息子「そうなんだ」
私「お便りにも書いてあったよ。明日から話し合い?」
息子「うん。明日から話し合うから、何がいいか考えてきてねって、指導員さんに言われた」
娘「リクエスト、何にするの?」
息子「リクエストってなに?」
娘「自分が食べたいおやつを選んでお願いするの。話し合いで勝ち進まないと採用されないよ。ちゃんとした理由を考えなきゃだめだよ」
息子「・・・」
娘「おやつで何が好きなの?」
息子「えー、わかんない」
娘「分かんないことないでしょ。好きなおやつ、なんなの?」
息子「・・・」
娘「私はチョコケーキとか好きだったけど。(指導員さんの名前)が焼いてくれるやつ」
息子「・・・チョコケーキ?」
娘「出てない?」
息子「・・・わからない」
娘「えー」
私「今年人数多いから、メニューも変わってるかもよ」
娘「そうなの?」
私「うん。1年生だけで20人ぐらいいるもん」
娘「やばー。多すぎだね」
私「パンクするよね。」
娘「で、何リクエストするの?」
息子「・・・うーん」
娘「ゼリーは?」
息子「きらい」
娘「えー!?カルピスゼリーも?」
息子「きらい」
娘「えー!?」
息子「・・・」
娘「なんかフルーツとかで好きな奴とかないの?」
息子「うーん・・・」
私「せんべいは?」
息子「あ、せんべい、いいね。せんべい、すき!」
私「どういうところが好き?」
息子「いろんな味が選べるところ」
娘「二枚入りの醤油のやつが美味しかった気がする」
息子「ぼくはぎざぎざのやつが好き」
私「しっかり自分の考えをまとめて、明日の話し合いで意見をしっかり言えるといいね」
息子「うん、考えとく」
――――――
2~3日後。
息子「おやつリクエストの話し合いでさ、ぼくが言ったせんべい、採用されたよ」
私「おーすごい、よかったじゃん」
息子「うん。せんべいだけでは物足りないってみんなが言うから、蒸しパンとセットでってことになった。」
娘「蒸しパン、美味しいもんね」
息子「何人か、他のに入れてた人がせんべいに変えてくれたから、それで残った」
私「ちゃんと理由も言えた?」
息子「うん、言ったよ。それぞれ好きな味が選べるし、袋に入っているからおかわりもしやすいからって言った」
私「そう。」
息子「僕が話してたら、やっぱりせんべいもいいかなって言ってくれた3年生がいて、嬉しかった」
私「そう。よかったね」
息子「うん。」
私「楽しみね」
月曜日から毎日「まだかな」と楽しみにしていて、木曜日にやっと「せんべい+蒸しパン」の日がやってきたそうです。
学童での「話し合い」の時間、私はとても大切な時間だと思っています。少し自宅で考えをまとめておくと、当日しっかりと話が出来ることが息子も今回分かったようです。集団の中で生活するからこそ取り組めることだと思うので、これからもきちんと自分の意見を伝えることを大切にしてほしいと思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。学童だけでなく、家でも「話し合い」はできますね。大人になってもとても必要な能力だと思うので、少し意識して取り組むといいかもしれません。