硬貨の年号についてインターネットで調べてみた

今日は、昨日とおとといの話の続きです。

 

おとといの話:

NOBU先生の英語のレッスンの挿絵で、硬貨の年号が、

1円、5円、10円 ⇒ 漢数字

50円、100円 ⇒ 算用数字

で書かれていることに気づいた私たち。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

昨日の話:

たまたまこの日は500円玉が家にはなかったため、500円玉の年号が漢数字か算用数字かを親子で予想。「最近作られた硬貨は算用数字なのでは」などなどお互いに理由を出し合い、子どもも私もかなり確信を持って、500円玉の年号は算用数字で書かれていると考えた。

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しかし、結果は大外れだったのです((;゚Д゚)! 

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1、5、10円は漢数字、50円と100円は算用数字

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500円玉の年号は漢数字で書かれていた

 

 

 

ここまで大きく仮説が外れたのは、ここ数年でこれが初めてではないかしらと思うほど、我が家にとってはビックリ(;゚Д゚)事件でした。

 

我が家は、インターネットで調べなくてもわかることは極力検索をしない方針で生活しています。自分で調べたり想像したりする方が楽しいからです。でもこんなに大事件が起きてしまっては、その理由をインターネットを使って調べないわけにはいきません。

 

まずはさっくりと検索してみる

インターネットで検索する時、私は断然タイピングでのキーワード検索なのですが、子どもは音声検索です。最近の音声認識精度には驚かされます。

 

「五円玉の金額はなぜ漢数字なのか」というサイトがたくさん見つかりましたが、中には50円玉や100円玉のことについて解説してくれているページも見つかりました。このサイトによると昭和42年より前に作られた50円玉と100円玉は漢数字で書かれていたけれど、東京オリンピックのコインを真似して昭和42年以降に作られた50円玉と100円玉の年号は算用数字で書かれるようになったらしいということが分かりました。(下記のブログ以外にもテレビ番組でこう言っていたなどの記述が複数見つかりました)

 

じゃあ、昭和57年に硬貨になった500円玉の年号が算用数字なのはますますおかしいじゃん(;゚Д゚)

ということで。

 

疑問を整理してみる

いろんな予想をしながら硬貨を観察しながらでた疑問も含めて、子どもとふたりで疑問を整理してみます。

①昭和42年以降に作られたのに、500円玉の年号はなぜ漢数字で書かれているのか

②50円、100円、500円の側面のギザギザはなんのためについているのか

③10円にはなぜギザギザがついているものとついていないものとあるのか

 

どの疑問でもいいから、解けたら共有しよう

ということで、お互いに検索開始。(結局途中からは、造幣局のQ&Aサイトにたどり着いた私のPCででふたりで検索しました)

 

謎が解けた順にご紹介します。

 

③10円にはなぜギザギザがついているものとついていないものとあるのか

 

造幣局のページからの引用です。

貨幣のギザはもともと「金貨や銀貨等の貴金属の貨幣の場合に、外縁が削り取られるのを防ぐため」あるいは「当時の最高額面の貨幣であることを示すため」につけられていました。現在は、「他の貨幣と区別するため」や「偽造防止対策のため」につけられています。

ごくまれにギザのある10円貨を目にすることがありますが、これは、昭和26(1951)年から昭和33(1958)年の間に発行された10円貨です。昭和26(1951)年に当時の最高額面として10円貨が登場したため、ギザがつけられていましたが、昭和32(1957)年に100円貨(銀貨)が発行され、この100円貨との区別が難しかったことから、昭和34(1959)年に、ギザなしのデザインへと変わりました。

 

貨幣に穴(正式には「孔」と表記します。)があいている理由もギザと同様「他の貨種と区別するため」や「偽造防止対策のため」ですが、他に「原材料を節約するため」というのも大きな理由の一つです。

貨幣にギザがつけられる理由のひとつとして「偽造防止対策のため」があることから、造幣局ではギザの数について公表していません。

www.mint.go.jp

 

ギザがついているのは、「当時の最高額面の貨幣である印」だったとか。しりませんでした・・・

穴が開いているのが「原材料を節約するため」であることも初耳でした。

 

ちなみに、50円玉ははじめは穴は開いていなかったそうです。100円が出てきたときに紛らわしいということで穴があけられたとか。子ども用の紙幣のデザイン説明のこちらのページにのっていました。

www.mint.go.jp

 

②50円、100円、500円の側面のギザギザはなんのためについているのか

上の造幣局のページの情報でほぼ解けています。10円のギザは途中で取ったのに、500円が出てきたもう今となっては「最高額面の話はどこへ?」といった感じですが、「他の貨幣と区別するため」や「偽造防止のため」ですかね。

 

①昭和42年以降に作られたのに、500円玉の年号はなぜ漢数字で書かれているのか 

私たちの本丸であるこの疑問がなかなか解けませんでしたが、造幣局の通貨Q&Aにこの疑問の答えもありました。

貨幣に年銘(年号)が入っているのは何故ですか?また貨幣の種類によって、年銘(年号)の数字表記が異なるのは何故ですか?

 

 

もともとは金本位制・銀本位制の時代に、金貨や銀貨の品位をはっきりさせるために、年銘(年号)を極印していました。現在でも、その慣行が残っているものです。

貨幣の年銘(年号)の数字表記には、漢数字のものと算用数字(アラビア数字)のものがありますが、これは、貨幣に使用される文字の書体についても、それぞれの貨幣デザインの一部としてデザインされたものとお考えください。

貨幣のデザインは、最終的には政府の閣議で決定されますが、それぞれの貨幣デザインとして、漢数字、算用数字を用いたデザインが選ばれたものです。

www.mint.go.jp

 

デザインで片付けられてしまいました。

 

デザインには心や意味があるのだと思うので、デザインした方の書記とかが残っていないものだろうかと思って、もう少し検索しましたが、今のところたどり着くことができていません。(また時間があるときに追加で調べるつもりです)

 

いろいろなことが学べた楽しい週末でした。