小学校の英語の学習について

今日は、息子の「せいかつかのファイル」の続編を紹介する予定だったのですが、予定を変更して、小学校→中学校の英語学習についてあらためて書きたいと思います。

 

 

先週、数日に分けて小学校での英語の学習について書きました。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

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こちらのブログに、通りすがりのリケジョ様からこんなコメントをいただきました。

 

2021年度の中学新学習指導要領全面実施に合わせる形で小学校の英語新学習指導要領は2020年度から
小学3,4年生→週1コマ程度の「外国語活動」(年間35コマ)
小学5,6年生→週2コマ程度の「外国語(=教科としての英語)」(年間70コマ)
でスタートしています。
お嬢さんは小4のときが外国語活動移行措置、小5のとき外国語移行措置期間だったのでは?
本来あってはならないことですが、移行期間による混乱とギャップは指導要領大型改定のときには必ずと言っていいほど生じています。
想像するにお嬢様はこの混乱にガッツリ該当してしまった学年なのではないでしょうか。

新しい指導要領では3,4年生では英語に慣れ親しませ学習への動機付けを高める目的で「聞く」「話す」がメインとなりますがアルファベットの学習もこの段階で行うようです。
そして5,6年生では3,4年生で音声に慣れ親しんだ語句や簡単な挨拶や表現を「読み」「書く」ことができるように発展させるよう組まれています。
ですので、息子さんが中学生になる頃にはお嬢さんのときほど混乱やギャップはないと推測されます。
だからと言って英語を習っている子と習っていない子で差が縮まるとは思えませんが…(汗)

ただ、今年は大型改定もあったので中学の英語教科書を手に入れてじっくり見たんですが(ニューホライズンだけですが)、体系的に文法を学ぶのが難しいという短所はありますが、印象としてより実際に使える英語を教えようとしている作成意図は感じました。
それと同時に英語を教える教員の質が教科書に追いついていない現状はどうするんだろうとも思いました。

以前にも少しコメントしたように英語を教える教員は自身が英語を学んで教育は受けていますが
母語としていない人に第二言語としての英語を教える教育法」
を教育されていない方が圧倒的です。
中1の最初の自己紹介で教科書が伝えたいことを教員がどれだけ子供たちに教えられるだろうかと疑問に思いました。
(決して教員を責めているわけではないです)

その分は結局、習いに行くか家庭でフォローするしかないのが頭が痛いところですが(;^_^A
でも、英語に慣れ親しませることは1年生からでも悪くないと思いますよ。
我が家も積極的には教えていませんが、英語には慣れ親しませていますし。

あ!そうそう、もしお嬢さんの英語の教科書がニューホライズンでしたら期間限定で夏休み用コンテンツが東京書籍がHPで公開しています。
移行対応や1学期のフォローアップになっているようなのでご利用されるのもいいかと思います。

 

 

いつもたくさんの情報をありがとうございます。

 

2020年度から
小学3,4年生→週1コマ程度の「外国語活動」(年間35コマ)
小学5,6年生→週2コマ程度の「外国語(=教科としての英語)」(年間70コマ)
でスタートしています。
お嬢さんは小4のときが外国語活動移行措置、小5のとき外国語移行措置期間だったのでは?

想像するにお嬢様はこの混乱にガッツリ該当してしまった学年なのではないでしょうか。

 

はい、その通りだと思います。

外国語に関してははじめは成績もつきませんでしたし、移行の影響を強く受けた学年だと思います。

 

そして5,6年生では3,4年生で音声に慣れ親しんだ語句や簡単な挨拶や表現を「読み」「書く」ことができるように発展させるよう組まれています。
ですので、息子さんが中学生になる頃にはお嬢さんのときほど混乱やギャップはないと推測されます。

 

このコメントを読んだとき、

「娘の時には、単語の綴りを覚えるようなことは学校ではしなかったけれど、今の子達は取り組むようになったのだな」

「5・6年生でしっかりと外国語を教える体制に代わってくれているならば、息子の頃には少しは安心だなぁ」と、思っていました。

 

 

ところが昨日、こんなブログを発見して、愕然としてしまいました…

www.kanaeruenglish.work

 

カナエルさんは、公立小学校でも外国語を教えていらっしゃる外国語教師です。私のブログで語ったのは「中学生の一保護者として」の視点でしたが、カナエルさんのブログには「公立小学校の英語の現場を知る方だからこそ書ける内容」がしっかりと書かれています。

 

ぜひ原文で読んでいただきたいですが、ごく一部を引用します。

これまでは中学生になってから英語を学び始めるということが前提で教科書が構成されていましたが今年度からは小学生である程度英語を学んだ事が前提となって教科書が構成されているように思えます。

例えば「can」や「want to~」「I like eating」などの小学英語のテキストに掲載されている内容が中1テキスト序盤にあり、「三単現のS」などはテキストの後半に説明されています。なので小学生で学んだありきで構成され、これまで中学1年生で学んでいた範囲につながっているような構成です。

新しい中学1年生の範囲では先に挙げたような「不定詞」「動名詞」などのこれまで中学2年生で学んだ文法が1学期から登場してきます。この時点では深いところまで学ばないにしても、中学1年生で習う範囲は大きく増えたといっていいと思います。正直ちょっと厳しいんじゃないかなぁと思ってしまいます。

ニューホライズン」の中学1年生のものには「小学生の単語」というコーナーがあって、既に小学校で習った単語が掲載されています。その中には「was」「excuse」「use」などの難しめな単語も含まれているのですが、「小学校で既に覚えているべき単語」という扱いになっています。

僕の肌感では公立校の小学英語は「英語嫌いにならない」ことを第一に考え、多くの小学校が外国人ALTを雇用することで「生の英語」に触れることを重視していると捉えています。

ただ指導要綱はあっても実際に学校側としては具体的にどうしていいかがまだつかめておらず、多くは外国人ALTに「丸投げ」であるのが現状だと思います。

小学校の担任の先生方からは指導要綱とテキストに沿って四苦八苦しながらも授業をより良いものにしようとしている努力を感じますが、学校としてはまだまだ小学英語を軽視していると僕は感じています。生徒が中学に進学してから小学英語で学んだ事がどう左右しているかという現状を小学校側が把握する努力も大きく足りていないと思います。

小学校で英語は「教科」となったものの、結果や成果がはっきりしなくても特に誰にも文句を言われないというその「ぬるま湯」に多くの小学校が浸っているのではないでしょうか。このような状況下ではとてもじゃありませんが「600~700語」の単語知識と種学校で習う文法範囲を備えて中学に進学するのは厳しいと思います。 

 

カナエルさんのブログに書いてある「小学校と中学校の英語教育のギャップ」は、私が娘を通じて感じることとかなり一致します。

娘の学校でも外国人の先生が雇われていて、半分以上の時間は担任の先生も同席しない形で授業が行われていました。

 

このブログを読んだ時、カナエルさんのように、小学校側にいてくださる外部講師の先生方や担任の先生の多くが、今年、小学校から中学校へのギャップに関する危機感を持ってくだされば、もしかしたら今年以降の外国語は去年までとは少し様子が変わっている(すぐには変われなくても、これから数年の間で現場が変わっていく)のかもしれないとも感じました。

 

 

ここで、読者のみなさんにお願いがあります。

小学校5年生や6年生をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ学校での外国語の学習の様子を教えていただきたいです。

そして、可能であれば、ぜひこのブログでご紹介させていただきたいです。

 

最近つくづく思うことですが「親が情報を知っているかどうか」でかなり子どもを取り巻く環境が変わってしまうように思います。

 

自分たちが子どもの頃は、そもそもインターネットが今のような状態ではなく、親も子どもも手に入れられる情報は限られていました。その中で子どもたちは育っていたので、情報を取りに行く必要もなかった(少なくとも手に入れられる情報は紙メディアや井戸端会議などによるもので、情報も限られたいた)ように思っていますが、インターネットが発展し、さまざまなところでさまざまな角度から情報が配信されるようになり、「知っている人」と「知らない人」の間にどうしても差が出てしまうようになってしまいました。

 

 

 

以前のブログに書いた通り、公の教育にはかなり地域差があることは承知していますが、平均的な話として、もしも今の小学5年生や6年生が

  • 教科書に出てくる単語については飛ばさずにしっかりと授業に組み込んで「読む、書く、聞く」の学習に取り組めていたり、
  • 漢字と同じように英語の綴りのテストもきちんと受けて定着を確認する形で学習がすすめられていたり、

するとしたら、少し安心ですよね。

 

逆に、

  • 今も娘のころと変わらず「小学校で習うはず」とされる内容が、小学校の授業ではあまり行われていない

となれば、家庭でのフォローが必須の状況が浮き彫りとなります。

それならそれで、ひとつでも多くの家庭がその状況を察知して、家庭でのフォローを強化して状況を良い方向に持っていけば良いですよね。

 

その一方で、これは国として大問題で、教育を計画する偉い人たちは本気で現場を知るべきだということにもなります。だって、通りすがりのリケジョ様が教えてくださったように、本来は「小学校で習っている」と偉い人たちは思っている内容が、現場ではほとんど行われていないのですから。犠牲になっているのは子どもたちです。

 

 

情報をお持ちの方(+ブログで紹介しても構わないよという方)がいらっしゃれば、ブックマークコメントや、コメントで情報いただけるととてもありがたいです。もちろん、お住いの地域名は伏せていただいても構いません。

5・6年生だけでなく、3・4年生の方もぜひ外国語の授業や宿題などの様子を教えていただきたいです。実際に現場でどんな授業が行われているのか、偉い人たちはもっと現場の声に耳を傾けてほしいと思います。

 

子どもは国の宝だと私は思います。私たち大人には、子どもたちに良い教育をさせる責任があります。幸い、私のブログを読んでくださっている方には教育現場にいらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。本職で文科省など上の人たちに繋がっている方もいらっしゃるかもしれません。私たちのできることは微力ですが、何もやらないよりは少しは何かを変えられるかもしれないと信じています。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。もしも少しでも情報がいただけたら、明日のブログではその内容をご紹介させていただきたいと思います。

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